昨日触れた本について書くつもりだったんだけど今日明日で合わせて二十時間バイトが入ってるのでとても書けそうにない。平にご容赦を。
読み忘れてた本。
三ヶ月ぶりの通院の日。出かける直前に思いついたのは随分前に買って読まずに置いといて何年か前に思い出してベッドで読み始めたのに全部読まないうちに読むのを止めてそのままベッドサイドに置きっぱなしにしてあった文庫本のことだった。病院の待ち時間にあれを読もう。手に取って軽く埃を払ってバックパックのサブのポケットに収める。それで待合室で読み始めたら単行本で読んだことがあるはずなのにところどころしか覚えてなくておもしろい。つか小説っておもしろい以外に褒める形容詞がないんですかね。個人的には「ここんところいいなあ」というのがいちばんしっくりくる讃辞だ。その正体を解き明かすには今はもう酔いすぎてる。でもいいなあいいなあと思ううち塾の授業の間も読み続けて結局一冊読んでしまった。もっとも170ページしかないから読み通すのにもそんなに時間はかからない。読み終えてわかったんだけどこの文庫版は単行本に加筆されたものだそうだ。だから読んだことのないところが結構あったのかな。それとも自分が忘れてるだけなのかな。加筆される前の単行本も持ってるので読み比べたい。
気づかいの本質。
村上春樹さんの古いエッセイに気づかいというのは気をつかってることを相手に気づかせずにやらなければいけないんだという一節があったと思う。これは年を経る毎にしみじみとわかってくる含蓄に富んだ言葉のような気がする。言い方を変えると気づかいというのはさりげなさとセットになってこそ初めてその価値が生まれるということになる。気をつかわれてるなと相手に思われたら駄目だということだ。どうしてかと問われると答えるのが大変難しい。寄付とか善行とかいわゆる正しい行いは誰にも知られずにやるべきだというのと似てるかも知れない。よい行いをしてるときはそれと同じくらい悪いことをしてる気持ちでやれと吉本隆明さんは言ってる。つまり自分はよいことをしてるという意識やアイデンティファイの仕方は人から評価してもらえるとか神さまが見ててくれるとかいう打算のようなものを含む分だけ醜いものになってしまうということで大体間違ってないんじゃないかと思う。親鸞ならそれを計らいと呼んで否定するだろう。同じような意味で気づかいも相手に喜んでもらおうとかひいては自分に好意を持ってもらおうとかそういう打算を含んではいけないということになるのかな。まあそれでもいいんだけど村上さんが言ってるのはそれとはちょっと違う気もする。もっと単純に気をつかわれてると相手に気づかれることは相手にも気をつかわせてしまうことになるからそれくらいなら初めから気なんかつかわない方がいい。ただしまったく相手に気づかれずにこちらが気をつかうことができるなら相手にどんな負荷もかけないからそういう気づかいならやってもいいというくらいでいいんじゃないかと思う。いずれにせよ気づかいというのは完全な自己満足であるときその真の姿を取り戻すことになるような気がする。別の言い方をするとこれやってあげても気づいてももらえないだろうしもちろん評価なんかしてもらえないだろうけど自分がそうしたいからやってあげよう。というあたりに気づかいの本質があるんじゃないかと思う。育児に関する親の気持ちに近いかも知れない。
なんでこんなことを急に書き始めたかと言うと今日バイト中に誰にも気づかれないパーフェクトに近い気のつかい方ができてひとり悦に入ったからだ。あと書き忘れたけど気をつかうべきスポットがわかるという見極めの力も必要だよね。
冬期講習の申込書をつくる。
そろそろやんなきゃと思って今日時間があったので冬期講習の申込書をつくった。つくったと言っても去年の申込書にちょっと手を加えるだけだ。年とか日にちと曜日とか。だからすぐできる。ただしこのやり方だと気をつけないと申し込みの締め切りがおととしの12月になってたりすることがある。去年と今年の二年にわたって締め切りの年を書き換えるのを忘れてた訳だ。そういうのを見つけると割に恥ずかしい。でも恥ずかしいだけで読んでる保護者も気づかないのか特に現実的な問題はない。それより去年の冬期講習のスケジュールを見て驚いたのは全部で十四人も参加してたことだ。受験生が三人いたのでその子たちが参加するのは当然としてもそれを除いても十人以上来てたなんてそんな覚えはまるでない。ただしそのうちの五人は病欠とかの振替授業でやって来てたので臨時収入にはならなかったみたいだ。だからそれだけ来ても冬期講習の売り上げは五万円に達してない。うちの場合は冬期講習を行う日にちと時間帯だけ設定しておいて好きな日だけ来てもらえばその分だけ受講料が発生する仕組みにしてる。以前はたとえば冬期講習の七日間でいくらというやり方をしてたこともある。ただそうするとこの日とこの日は行けないからその分受講料を割引にしてくれという要望が後を絶たない。場合によってはすでにもらってしまった受講料から一部返金なんてことになったりして手続きが煩雑な上にいったん手にした収入が後から減るというのはしゃくと言えばかなりしゃくだ。それで来たい日だけ来てその分だけ料金を払ってもらうというやり方に変えた。そうすると同学年であっても一斉授業はできず個別に学習を進める形になるけどそれが思ったほど手間じゃない。一斉授業の他に問題を解かせて答え合わせをしわからないところは解説するというやり方もあるのでそれだとひとりひとりにそれほど多くの時間や労力がかかる訳でもないからだ。むしろ生徒さんの問題を解く時間が長すぎてこちらが手持ちぶさたになるほどだ。だから最近は講習と言えばそんな形に落ち着いている。そういうのも要は経験だ。長く続けなければわからないことというのはやはりこれはある。もしも自営で学習塾をやりたいという方がおられるならいちばんのアドバイスはそんな酔狂な真似はやめにしてもっとまっとうな仕事を探した方がいいということになるけどそれでもやりたいのならこういうところを参考にしてもらえるとうれしい。でもまあ大きなお世話だ。
体がきついので昨日今日と泳ぐのを諦めた。明日もどうなるかあまり自信がない。
新しい生徒さんが来た。
新しい生徒さんが今日初めて授業にやって来た。小三の男の子だ。火曜日の午後は授業がなかったんだけどこれで埋まった。お母さんが送りに来て事務的な話を少しだけして授業が終わる時間を確認してから帰って行った。お父さんとお母さんとの三人で相談に来たときは僕とはあまり目を合わせようとせず不登校がちだと言うし難しい生徒さんなのかなという印象を持った。それとお父さんの話では文章の読解力があまりないそうでもしかして軽い障がいとかあるかも知れないとも疑われた。不登校になる理由として障がいのために勉強がわかりづらいからというのは僕の知る限りでは結構ポピュラーだからだ。いずれにせよ一筋縄じゃ行かないんじゃないかと思えてそれは相当覚悟していた。おそらく障がいが原因で今年はもう三人も生徒さんが辞めてるし。算数は学校の授業を受けたり受けなかったりしててわかってる単元とわかってない単元がまだらに混在してるという話だった。だから夏休み中に一学期の復習をするために使う薄めの問題集がたまたま塾にストックしてあったのでまずはそれの算数のページを解いてもらうことにした。すると特に抵抗もなく素直に取り組むことができて正答率もさほど悪くない。確かに問題をしっかり読まずに早呑み込みして解いてしまう傾向はあるかも知れない。でもそれはむしろ頭のいい子にありがちな問題であって時間をかければいくらでも直すことができる。その上この子がまあよくしゃべる。塾には「MOTHER 2」の主人公であるネスのアミーボが飾ってあり彼はこの前両親と来たときからそれに興味を持ってた。ネスは「大乱闘スマッシュブラザース」にも登場するのでそれで知ってるらしい。自分はロボットを使ってスマブラをやるんだけどなんとか君というとても強い子がいて絶対にかなわないという話から始まってパパのマッキントッシュ(四十万円くらいしたそうだ。)でマインクラフトをやってること。今までに二度引っ越しをして最初は北浦和に住んでたこと。東京に引っ越して来たのはパパが会社が遠いのを嫌がったせいだったこと。引っ越してもその先でたくさん友だちができること。今は英語の塾に通っていて一回の授業が三時間であること。でも今から英語なんてやっても大人になるまでに忘れちゃうんじゃないかと疑問に思ってること。プログラミングの塾は一回二時間であること。先生は小学生のときになんの教科が得意でしたかと問うので国語かなあと答えると自分は理科が得意で特に昆虫の生態には詳しく理科の授業中にクラスの誰にもわからないような知識を披露してみんなに引かれたなんていう話もしてくれる。話だけ聞いてるととても不登校気味な子には思えない。算数の問題を数ページ解いたところで休憩を入れると今のうちにトイレ行ってもいいですかと言うので行かせる。その後算数ばかりでもどうかなと思い国語の問題も解かせると九割方正解する。ただし漢字を使おうとしない点がやや問題なのとやはり早呑み込みなところが見受けられる。でもそれさえなければどっちかと言えばできる子だ。よくできてるじゃんと褒めるとだって答えが本文中に書いてあるからと言う。これには本当に驚いた。彼は国語の問題を解く上でのいちばん大切な秘密を知ってる。迎えに来たお母さんに楽しかったと言ってお母さんは目を丸くして驚いてた。少なくとも今日のところは国語算数共に特に問題らしい問題は見つからなかったこととどちらかと言えば頭の回転が速い子のように思えるということは伝えた。お母さんと塾のドアを開けて出て行った後彼は振り向いてバイバイと手を振りそれから深々と頭を下げた。心から感謝されてるような気がした。少ししてからお父さんからもお礼のメールが来た。こういう体験があるからこそたとえ細々とではあっても僕は学習塾を続けている。
アップルウォッチの更新。
アップルウォッチのOSかなんか(よくわかってない。)の更新の知らせが来てインストールした。するとインターフェースが一部様変わりした。プールスイミングに関しては計測を始めるまでの手順がひとつ省略されたみたいで今までより使いやすくなった気がする。それを記録しておくアイフォン側のアプリもインターフェースが一部変わったように思える。みたいとかようにとかで甚だ心許ないけど今までのをよく覚えてないので他に言いようがない。それにこういうのって新しくなったら慣れる以外選択肢はないのでそういう観点からしてもどこがどう変わったかを云々することにはあまり意味がないとも言える。じゃあ書くなよとも思うけど。
十二月上旬のバイトのシフトが出て確認すると先月と異なりほとんど削られてない。月末には年末年始の休業があるし冬休みに入れば冬期講習で土日の午後以外はバイトに入れないから今月の勤労日数は他の月より少ない。だから削られないのはありがたい。新しいシフト係のトメさんとの関係も良好に感じられる。とにかくがんばって稼がなければならない。
はてな内のあるブログの購読を今日外した。と言ってもいつも星のやりとりをして下さる方々のものではもちろんなくて勝手に気に入って購読してたブログだ。年配(と言っても僕よりは下らしい。)の女性のもので歯切れのよいすごく攻撃的な文体が魅力に思えていた。でも最近身内自慢が若干鼻につくなと思われ始めた。まあ僕も家人や子供については肯定的に書くことが多いので身につまされるところもある。ただし自分の子供をつかまえて優秀という言葉を使うほどの臆面のなさはさすがにない。優秀というのはそれなりに客観的な評価でありたとえ本当にその子供が優秀であったとしても親が自分の子について使う言葉としては適切じゃない気がする。僕も親馬鹿を自認する方なので多少のことには目をつぶって来たつもりだけど事ここに及んではもうこれ以上着いて行けないと判断するしかなかった。それですっぱり購読を解除した。以前から考えてることなんだけど購読をやめるというのもひとつのマナーなんじゃないだろうか。読みもしないのに購読を続けるというのはそのブロガーさんに対して失礼に当たるんじゃないだろうか。ちなみに僕は購読してるブログの更新の通知が来れば必ず拝読しに行く。だってそのための購読じゃん。
今日のスイムは25分13秒で千メートル。昨日より一秒後退した。これでも結構がんばってるつもりなんだけど心拍数を見るとそれほど上がってないので楽しちゃってるんだろうな。我慢のスイムは続く。
バルタン星人サンダルデビュー。
でも誰も気づいてくれなんだ。そういうもんだよね。
右手の親指にあかぎれができて昨日は五ミリくらいだったのが今日は七ミリくらいに大きくなった。幅も少し広がったみたいだ。何もしなければなんでもないけどぶつけたりすると飛び上がるほど痛む。寝ててセットしてたアラームが鳴ってスマホを手に取るときなんかにスマホを置いてるベッド脇の台に昨日も今日も親指をぶつけた。すごく痛い。それで今日は薬も置いてるちょっと遠くのスーパーまで行き液体絆創膏という傷口に塗ると乾いて保護してくれるという薬を買った。チューブから出してみるとちょうどセメダインみたいな質感と匂いだ。塗ると一瞬沁みるけどすぐに乾いて痛みはなくなると書いてある。実際塗ったところ思ったよりまあまあ長くそれもかなり沁みて痛い。でも我慢するしかない。数分すると確かに痛みは和らぎ質感は流動体から個体に変化する。ただ患部を触ればやはり痛む。こんなもんで本当によくなるんだろうか。疑わしい。これについては続報あるかも。
アラームの話で思い出したんだけどここ何日か朝も昼寝のときもアラームが鳴るまで寝ている。これまでそういうことはあまりなくアラームは保険としてかけとくだけでたいていはそれが鳴る前に目が覚めてしまった。もちろん自分としてはできるだけ長く寝ていたいのでそれはそれで結構なことだと考えてはいる。でもなんかこういよいよ疲れも貯まりに貯まって来たのかなという気がしないでもない。十一月は結局四日しかバイトを休まなかった。昨日も休みだったところを都合の悪くなったうっちゃんの代わりに出社したし明日も午前中だけ休みだったのをやはり都合の悪くなった学生さんの代わりにいつもの半分だけ午前中も出ることになった。でもそれと引き替えに十一月の収入はそこそこ満足の行くものになりそうだし残念なことに今のままでは向こう何ヶ月かも同じような勤務にせざるを得ない。塾の方はどうかと言うと冬期講習にはあまり期待してない。でも新年度を迎える頃には何人か生徒さんが入って来てくれるんじゃないかなと淡い期待を寄せている。例年新しい生徒さんがいちばん来てくれるのはその時期だから。
キリンシティーに行く余裕がないのでたまにおいしいビールが飲みたくなる。薬を買いに行ったついでに缶入りのサッポロラガービールを二本買って来た。冷やしといてもらって近々家人と一緒に飲みたい。そんなことがひどく楽しみに思える。貧乏人には貧乏人なりの楽しみ方というのがある。
今日のスイムは24分28秒と寄り切られはしなかったものの依然土俵際に近い。このタイムなのに最高の心拍数は一分あたり148とまあまあ強い負荷がかかってしまっている。これも疲労のせいなのだろうか。自分でもよくわからない。
ある種の言葉がどうも肌に合わない気がする。
法律に関する新書のタイトルがおもしろそうだったので図書館で借りた。それで読み始めたところどうも法律の用語というのが自分には肌に合わない気がして来た。法学部出身なんだけどほんとに必要最低限を下回るくらいしか法律の勉強をしなかった。それは小説ばかり読みふけっていたりつき合ってた女の子にうつつを抜かしてたりで無駄に時間を過ごしていたせいだと思ってた。でもほんとは法律の言葉というのが若い頃から苦手だったのかも知れない。そう思いついてみるとそんな記憶もうっすらあるような気もする。新書だから誰にでもわかりやすく書いてあるんだろうし実際順番待ちの末にやっと借りられたほど多くの人に読まれてるんだけどそういうのとは無関係にうまく理解することができない。さらに順番を待ってる人もいるようなので早々に諦めて返却してしまおうかと考えている。
そんな風に個人的には読みづらいタイプの言葉というのが結構あるかも知れない。まず新聞が読めない。独身のときはほぼテレビ欄のためだけに新聞を取ってたし結婚してからは家人が読むので取ってた。マスコミ志望だったので就職活動のときには新聞が必須アイテムだったはずなのにそれでも新聞を読む習慣というのは身につかなかった。自分ではあまり世の中のことに興味がないからだと思ってた。でも今にして思うと単に読むことが苦手だっただけなんじゃないかという気がする。同列で雑誌を読む習慣というのもない。会社のパソコン担当になったときは一時期「週刊アスキー」とか読んでたけどそういう意味じゃなくて「週刊文春」とか「週刊新潮」とかいう雑誌のことだ。前職では新幹線での出張なんかも結構あった。でも週刊誌を買って読むという発想はなかった。自分とは無縁な行為と思ってた。そう言えば文芸誌も読まない。ただこれは理由がはっきりしてて連載の続きを待つのが嫌いだからだ。完結してからまとめて読みたい。それから一部のマニュアルも読めない。読まなくてはいけないときはひどく苦労しながら読む。個人情報保護関連のテストをバイト先で近々受けなければならずそのためのマニュアルが置いてあるURLをもらってるんだけどなかなか重い腰が上がらない。他のバイトの人たちは大部分がもう済ませてるみたいなのに僕だけがぐずぐずしてる。ほんとはそんなもの金輪際読みたくないと思ってるんだと思う。
以上の原因を考えると自分にとって読む意味のあるものと見なされない文章は読めないということになるかも知れない。あるいは可能性はもうひとつあってそれは器質的に読めないんじゃないかということだ。つまりなんらかの障がいがあるのかも知れない。もっともそんなものがあったとして今さら診断がついたところで治療する気もないしその必要もない気がする。六十過ぎまでこれでやって来たんだからこれからもこれでやって行くまでの話だ。
書き忘れた昨日のスイムは24分34秒で千と辛くも25分を切った。今日は24分53秒と土俵際まで追い詰めらている。明日押し戻せるか。このまま寄り切られるか。
明日は勤務が削られる予定だった。
明日は勤務が削られる予定だった。今日も希望よりも二時間半削られた。昨日も削られている。人員過多ということだ。まあ僕の場合は一ヶ月の勤務時間が結構長いので多少削ってもいいだろうということなんだと思う。稼ぎが少なくなるのは困ると言えば困る。でも会社側の事情を考えたら仕方ない面もあるかも知れない。と思ってあまり気にしないようにしてる。ところが今朝バイト仲間のうっちゃんからラインが来てお子さんが熱が出たので明日の勤務を変わって欲しいということだった。それじゃ気の毒なので少しでも早く気を楽にさせてあげようと思ってすぐに返信して引き受ける旨伝えた。いつも申し訳ないとの返信が来た。僕にしてみれば稼ぎも増えるし申し訳ないのはかえってこっちの方という思いだった。その話を家人にするとそれはちょっと筋が違うんじゃないのと言う。旦那さんが休みを取ってお子さんの面倒を見るべきだということだった。なんでも共働きの家庭では子供に何かあると必ず奥さんの方にしわ寄せが来るのでそれが結構な問題になってるんだそうだ。しかも勤務を代わって欲しいと頼む相手として絶対に断らない人を選んでるところも気に入らないらしかった。家人はSNSをよく利用してて特に男女の不平等と思われる問題には日頃から割に敏感だ。その手の話を毎日のようにしている。もちろん彼女の話には僕も大筋では賛成だ。ただ時々だけどそれはちょっと一方的に過ぎるんじゃないのと思わないでもないことがある。もうちょっと柔軟に考えることもできるような気がすることがある。そういう意見をたまに口にしてみてもいる。でもあまり真剣に取り合ってはもらってないようだ。その証拠に彼女の論旨はいっかな変化しない。今回のうっちゃんの件をそういう論旨の中で理解したいという思いもわからないではない。でも僕としてはうっちゃんの助けになりたかったのと少しでも自分の稼ぎを増やしたかったのとのふたつの思いしかなかったし家人に詰め寄られるほど悪いことをしたとは全然思えなかった。だから黙っていた。それと家人がそう言うのには彼女が無意識に前提にしてるふたつのことが背景にあるんじゃないかと思われた。ひとつは彼女がバイト先の人を誰によらずあまりよく思ってないらしいということだ。それはまあさんやうっちゃんも例外ではない。理由はよくわからない。ただ家人の彼らに対する人物像は僕の話からつくり上げられたものなので僕の話し方にどこか悪いところがあるのかも知れない。もうひとつは結婚二十五年を過ぎた今でも家人が僕の休みを心待ちにしてるらしいということだ。僕も休みの日に家人と出かけるのをいちばんの楽しみにしてるけど家人も僕がうちにいるだけでなんだかうれしいらしい。その数少ない休みが奪われると聞いてがっかりすると共に奪ったものとしてうっちゃんを非難せずにいられなかったような気がする。それが家人が突然詰め寄ってきた無意識の理由のように思われる。ちなみに休みが多いということはそれだけ収入が減るということで僕にとっては不安材料でしかない。でも家人はこの収入が減るというところをあまり考えに入れてないみたいだ。彼女にとって僕の休みイコール手放しでいいことと見なされてるような気がする。まあそれはそれで僕としてはちょっとこそばゆくもあるんだけど。という訳なのでたとえばバイト仲間の女子学生サコちゃんが二回にわたって計四時間うちの塾に話しに来たというようなことは家人には黙ってる。隠し事をしてると言うよりも君子危うきに近寄らずという言い方の方が僕の実感に近い。
バルタン星人の缶バッジ。
朝いちで泳ぎに行く。今日はバイトがお休みなので疲労を気にかける必要がない。なのでいつもよりペースを上げ気味にする。途中でバイト仲間のうっちゃんが泳ぎに来たのがわかったけど無視して泳ぎ続ける。タイムは23分39秒で千メートルと久々に24分を切る。心拍数の最高は146なのでもうちょっと無理できるかも知れない。一応五十メートルを一分でつまり千メートルを二十分で泳ぐのが目標となっている。でも現状まったく及びがたいので中間点としてさしあたり五十メートルを一分十秒で泳ぐことを目指している。千メートルを23分20秒で泳げばいい計算になる。今日のタイムからすると五十メートルあたりあと一秒ずつ縮めれば達成できる。でもそれはなかなか厳しそうだ。不可能じゃないかも知れないけどそれなりの覚悟がいる。
午前中はうっちゃんとグレートマザーまーさんのふたりがシフトに入ってて前に書いたようにいちばん仕事しやすい環境だったんだけど僕はシフトから外されてしまって残念だった。帰宅後シャワーを浴びて家人と出かける。久々にマックで朝食をとってから思いついて近くにある都の庭園に入って散策する。風は冷たいけど日差しは熱いほどだ。紅葉にはまだ若干早いかも知れない。でも何本かのいちょうの木は見事に色づいていた。それから家人のメガネを見に行く。気づいたのはフレームの色が濃いよりも薄い方が家人には似合うということだ。色が濃いとメガネばかりが強調される印象になる。薄いとより自然な感じだ。だからそう言って薄色のを勧める。購入の手続きをする間に近くの文房具店をうろうろする。印刷済みの年賀状を見てるうちにわざわざうちで印刷しなくてもこれでいいかなという気になる。そこはもう少し考えて決めたい。用事が済むと近くの3 Coinsでサンダルを探す。最近バイトで受付の業務に入ることが多くてその場合会社が用意した共用のサンダルを履いてる。でも自前のサンダルを持ってる人もいて衛生面から見てもその方がいいように思える。それで安いので構わないので一足調達しようと思った次第だ。本体五百円のものをレジ袋に入れてもらったら計555円になってなんか縁起がよさそうな気がした。
最寄りの駅前で昼食の買い物をして帰宅。上空の雲のスピードが速いせいか晴れたり曇ったりを繰り返している。キリンの「秋味」が秋が過ぎても売れ残ってたからかワゴンセールになってたのを家人が見つけて最後の二本を昨日買って来ていた。それで乾杯してから昼食。その後昼寝。
来週からは授業で埋まることになったんだけど火曜日の午後は今週まで授業がないので夕方家人と近くのカフェへ紅茶を飲みに行く。でもおいしい紅茶ってなかなか出会えないね。これならうちで淹れた方が余程おいしくて安い。でも手軽なので時々外へ飲みに行く。秋になると紅茶が恋しくなる。毎年のことだ。うちに帰ってからさっき買って来たサンダルに何か飾りをつけたいと思って随分前に池袋かどこかの雑貨店で買ったバルタン星人の缶バッジを探し出した。サンダルに取り付けるととてもかわいい。それひとつだけでなんだかすごく気分が上がる。お客さんや他のスタッフにそれなに付けてんですかと尋ねられたらバルタンですと答えることもできる。バルタンですというのはとても気の利いた答えのように思われる。でもそう言っても家人はあまり共感してくれない。残念だ。
眠ろうと思えば眠れる気がする。
夜眠れなくなるのがとてもいやで決まった昼寝の時間以外は居眠りとかしないようにしてる。つかアルコールの力を借りなければ寝付きはひどく悪いので居眠りしようとしてもそう簡単にはできないと言った方が正しいかも知れない。でも今は目をつぶれば眠れるような気がする。二日続けてラストまでバイトに入るとその程度には疲れる。夜は飲み始めが遅いせいで一時近くにならないと寝酒が飲み終わらないし朝は七時前には起きないとプールの営業開始前に泳ぐことができない。つまり睡眠時間は六時間ほどということになる。もちろんそれで充分という方もいらっしゃると思う。でも元々がロングスリーパーなのでプラス一時間半昼寝してもまだ眠い。困ったもんだけど現状そうまでして働かないと暮らして行けないので他に選びようもない。
単なる普通の月曜日。スイムは25分30秒で千メートル。心拍数は最大130なのでもう少しは無理できるんだけどやり過ぎると今日のバイトが乗り切れなさそうだったので控える。明日のバイトはお休みで子供は大学なので家人と出かけようと思っている。メガネを買い換えたいそうだ。度が進んだのかな。