指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

病院を受診する。

 今日のスイムは23分36秒で八百と昨日よりは速くなった。でも無休で千メートルまでの道のりはまだまだ遠そうだ。百五十メートルを一気に泳ぐのがせいぜいだった。
 症状が長引くのでさすがに病院を受診しようかと思った。家人が予約してくれると言うのでバイトが終わってからのなるべく早い時間帯でということで頼んだ。バイト先に財布を持って行くのは不用心で嫌なので塾に朝イチでそれを置きに行ってから出勤する。その後ラインを確認するとバイト上がりの三十分後に予約が取れたということで礼を言って行くことにする。それでも病院に着いてから丸々三十分待たされたのは想定外だった。でもまあ仕方ない。ということにするしかない。調剤を待つ間にまいばすに寄って昨日までで切れてしまった焼酎と思いついてビールを買っておく。薬を受け取って帰宅。いつもより一時間以上遅くなったけどシャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。もちろん薬も飲んどく。午後は普通に授業。病院に行ったせいか妙な疲れがあるけど熱っぽさはやっとなくなったかも知れなかった。入浴後一杯やっている。明日は薬が効いて今日より息が苦しくなく泳げたらいいなと考えている。

驚いたこと。

 昨日の昼過ぎにプールの受付にいると幼児のスイミングスクールに参加する子供を連れた保護者の方々がやって来た。たいていはお母さんで皆さんそれなりに気を遣った服装をしている。挨拶すると子供も保護者も挨拶を返してくれる。そのうちのひとりのお母さんが何も言わずに受付を抜けて行くので無愛想な奴だなとちょっとだけ思った。でもまあ客全体のある程度の割合は挨拶をするのが嫌みたいなのでそれはそれで構わない。そしたらその無愛想が帰りしなに立ち止まって言った。あれ?先生ですか?それで改めてまじまじと見つめるけど誰だか全然わからない。僕は割に人の顔覚えがよくて家人によく感心されたりする。転校が多かったので人の顔色ばかりうかがって育ったからと自分では自嘲気味に考えている。だから一度会ったことのある人の顔はまあまあ忘れない。でもそのお母さんに関してはまったく心当たりというものがなかった。という訳でしばしきょとんとしてると彼女の方で名前を告げる。それは塾を始めたとき二番目に入ってくれた当時中一の女の子だった。彼女に関してはこのブログでも何度か触れている。男の子しか育てたことがないので女の子のかわいさってのがわからなかったんだけどこの子に会って少しわかった気がした。すごくなついてくれたみたいだったし。ただ学校では割に悪い子で小学校のときは教師との間で問題を起こした。そして反省するどころかそれを武勇伝みたいに吹聴するような子だった。中学でも目立たないように校舎のあちこちに自分の名前を書いて回ってるんだと言っていた。なんでかはわからないけどとりあえず褒められた行いではない。おまけに勉強というものをほぼまったくしなくてあるエントリには夏休みの数学の宿題をすべて肩代わりしてあげたいきさつも書いてある。ひとりじゃできないと言うのを見るに見かねてのことだった。でも正直言って彼女と一緒にいるのは楽しかった。地味だけど確実に気が合っていた。でもまあいずれにせよそれも十年ほど前の話だ。
 名前を聞いてびっくりしたのもあったんだけどそれより驚いたのはお子さんの年だ。彼女はうちの子よりひと学年上だったからたぶん今は二十三歳とかそんなところだと思う。その年で幼児のスイミングスクールに通うような年の子がいるとはなかなか考えにくい。それでお子さんっていくつなのと尋ねるとそれでも敬語で三歳ですと答える。じゃあ君今いくつなのと尋ねると二十三ですと言う。結婚してるかどうかが気になった。意外と結婚はせずに子供を育ててるような気がしたからだ。でもそれについては訊くのがはばかられた。するとこんなところにいて先生塾やめたんですかと言う。やめてないよもうちょっと大きくなったらお子さんうちに入れてよと言うと心から嫌そうに顔をしかめてえーっ?と答える。それから僕は受付の仕事が忙しくなったので彼女を少し待たせた後じゃあ元気でねと声をかけると彼女はきびすを返して帰って行った。一体何が起こったのか。そのことの意味をたぶんうまくつかみかねてるんだと思う。でももう一度会いたいかと言われれば別にもういいかなというのが答えになる。それはあの頃という時間枠の中に永久凍結されてるような思い出だからだ。それはこちらから手をさしのべて揺り動かせば何か大切なものが損なわれてしまうような種類の思い出だからだ。彼女も僕もそこから遠く隔てられてしまったしその間に彼女にお子さんが生まれたようにお互い取り返しがつかないほどの変容を受けた。今さら新たな何かを追加したところでそれはお互いにとってそれほど意味のあるものじゃない。オフコースの古い歌にもあるようにそれは「そっとそこにそのままでかすかに輝くべきもの」なんだと思う。僕は昔からこの曲と歌詞のこの部分がとても好きだ。
 今日のスイムは八百メートル泳ぐのに24分25秒と昨日より遅くなった。一応最低限の目標であるひと息で二百メートルは達成できたんだけど相変わらず息が苦しい。それで気づいたのはこの苦しさは七日間のブランクのせいじゃなく風邪が治りきってないからなんじゃないかということだ。要するに泳ぐのには時期尚早ってことかな。ちょっと考えれば当然のことになかなか気づけないのが少なくとも僕の人生にありがちなパターンのひとつということになる。だとしてももちろん明日も泳ぐ。

ちょうど一週間ぶり。

 今朝はまだ熱っぽい感じが残ってたけど仕事前にプールに行ってちょうど一週間ぶりに泳いだ。23分で計八百メートルを百メートル毎に休憩を入れながら泳ぐ。疲労はさほどでもなかったのでもう少し時間があったら千メートル泳ぐことはできた気がする。iPhoneのログを見ると百メートル毎に休んでたのは先月の十日前後までのことらしい。だから七日間のお休みで四十日ちょっと分後退してしまったことになる。明日からどういう方針でまた少しずつ前に進んで行くかと考えるとまず今のコンディションでは朝与えられた時間内に千メートル泳ぐのは割に難しいんじゃないかという気がする。せいぜい25分くらいしかないから。なのでとりあえず休まずに泳げる距離を伸ばすことを考えるべきだ。休むまでの距離を今日の百メートルから少しずつでも増やす。二百メートルまで伸ばせるかも知れないし意外と一気に五百メートルくらいまで行けるかも知れない。それはわからないけどとにかく明日はそんな目標で泳いでみようと思う。ちなみになぜ百メートル毎に休んだかと言うと息が続かない気がしたからだ。以前みたいに肩で息をするほどではないにせよ呼吸が苦しく感じられて休まずにいられない。風邪で呼吸器系にトラブルがあるからなんじゃないかと思う。ただしそういう自己暗示みたいなものとも考えられそうであまり当てにならないかも知れない。明日はもう少しタフに泳ぐことを目指そう。できるなら。
 それと今日は個人的にものすごく驚いたことがある。でも時間がなくなっちゃったので後日触れようと思う。ヒントは十年以上前の以下のエントリ。

バイトが楽な日。

 今日のバイトは三時間。開けの作業の三十分を除いた二時間半のうち一時間半が受付業務ですごく楽だった。メンツもグレートマザーまーさんにまじめなサコちゃんにもうひとり最近入った男子学生でなかなか見所のある子ですごく安心だった。受付業務も土日だとチケット購入のお客さんが多くなり詳しくは省くけどそうなると結構面倒なんだけどウィークデイはほぼ定期券とかの常連さんばかりなので今日みたいに暑くなって多少人数が増えたとしても割に楽だ。プール監視も一時間ならあっという間だし。明日もシフトに入るまーさんにそれじゃまた明日と伝え他のスタッフにはお先に失礼しますとひと声かけて帰る。時間がまだ早いので予め打ち合わせてあった家人と塾で落ち合って買い物に行く。今日は子供が大学なので昼はふたりだ。なのでふたり分の昼食とアテとアルコールと三人分の夕食の用意をかごに入れて会計する。総菜パンの試食をしたらおいしかったので一個買ったり消費期限の迫ったローストビーフが半額なので買ったりこのスーパーはほんとに買い物が楽しい。帰宅後シャワーを浴びてから飲んで食べて昼食。いつもの通り。昼寝の後は授業。今日は夕方一時間空きのある時間割の日なのでまいばすまで買い物に行き塾の備品のティッシュペーパーと生徒さんたちのための飴を買う。イオンのプライベートブランドTOPVALUのフルーツアソートキャンディーはコスパ最高。170グラムも入ってて税抜き148円で買える。ただ十種類ものフレイバーが入ってるので生徒さんたちが総意で気に入らないものもありそれは余る。うちの場合りんごといちごが余りがちだ。反対にいちばん人気はマンゴー味。乙に好みがぜいたくと来てる。もっとも彼らが消費してるのはマンゴーという記号であってマンゴーという実体ではもちろんない訳だけど。でも口に入れると確かに紛う方なきマンゴーの香りがする。ちょっと不思議だ。あの子たちはおうちで甘いものなんか食べさせてもらってないのよと家人が言うくらいどの生徒さんも飴に対しては結構貪欲だ。どこかで珍しい飴を仕入れてきたとする。すると彼らは目の色を変えて問題集の中のまとめのテストみたいなページを解き始める。テストのページは百点満点で採点できるようになってる。うちでは百点だと三つ九十点台ではふたつ八十点台ではひとつ飴がもらえることになってるのでできるだけ多くゲットしようという魂胆な訳だ。まあそれで意欲が高まるなら結構なことだと思っている。もともとそういう意図であげてる訳だし。ええとなんの話だったっけ。わからなくなっちゃったけどまあいいか。今日もスイムはお休みでお客さんを見ててうらやましいなあと思った。僕も早く思う存分泳げるようになりたい。明日の朝は泳げるかなあ。どうかなあ。バイトは四時間。そのうち今日と同じ一時間半は受付業務なので病み上がりの体をまた少しいたわれるんじゃないかと考えている。

昨日テレビのゲーム番組を観ながらのこと。

 私いつかゲームでブレイクしたいなと家人が言った。いやいや小説でじゃないんかーーーい!
 昨日はうちから一歩も外に出なかった。今まで仕事もしながら薬でなんて言うかこうだましだましやって来たのが症状が完治しない大元の原因なんじゃないかと思われたからだ。今日も午前中バイトは休んだ。体温は六度二分スタートとなかなか悪くない。駅前に行きたかったのは切れそうな薬の調達の他銀行にも用があったからだ。寝酒用の焼酎も切らしてしまった。今日は調子よさそうだからということで家人も納得してくれたので十一時頃一緒に出かける。その前に僕だけ塾で月謝袋をつくった。データを更新して印刷して専用の袋に挟み込むだけの簡単な作業だ。お金に関することは生徒さんにできる限り意識させないようにしてるというのは随分前にも書いた通りだ。だから生徒さんがいるときには絶対この作業はしない。自分の空いてる時間に塾に行きひとりでそそくさと済ませる。そういういくつかの絶対に譲れないラインというのが塾の経営にはある。もちろんどんな仕事にだってそういうものはあるだろうけど。駅前でひと通りのことを済ませて昼食やアルコールの調達などもした他家人のシャンプーを買ったりしてから帰宅。家人はシャンプーとかコンディショナーとかの銘柄にまったくこだわりがない。切れそうになったらそれらがセットになったもののいちばん安いのをドラッグストアとかで買うのが常だ。そういうところは本当に徹底してるので見ててもうちょっと自分を大切にしたらとか思うんだけど言うまでもなく彼女は彼女なりに自分を大切にした上でそういう選択をしてるんだろうなと思い返す。要するに言葉のもっともシンプルな意味で興味がないということだ。汚れが落ちて髪が多少まとまればそれでいい。だってカットにはちゃんとした美容院に行くからね。僕みたいなQBハウスとかじゃなく。いやQBハウスに来てるおばさんというのもちょいちょい見かけるけど。まあそれはさておきふたりともいろいろ面倒なことが済ませられてよかった。子供のバイトが午後の早い時間帯からの日なので帰宅後すぐに家人は子供の昼食の用意をし僕はその間にシャワーを浴びる。それからはいつものルーティーン。まいばすでサッポロのラガービールを買って来たんだけど今日飲んだのは失敗だった。僕は風邪を引くと風邪のとき特有の匂いで鼻全体がすっぽり覆われてしまい他の匂いが一切わからなくなる。香りはビールのうまさの重要な部分を占めてるんだなと改めて実感した。これは銘記すべし。昼寝から起きて普通に授業。日付が変わる三十分ほど前それなりにアルコールが入った段階で測って六度一分。明日はバイトに行くつもりでいる。スイムはもう一日だけ我慢しようかな。

ついに欠勤。

 朝は七度五分スタート。朝食後薬を飲んで昼間は大体六度台半ばくらいに落ち着く。午前中バイトのグループラインに今日と明日休む旨メッセージを書いて代役を探す。明日の分はすぐに決まった。今日の分は決まらずもうすぐ出勤時間の今も声が上がらない。ついに欠勤となるがシフト係の「若造」にはラインで謝っておく。一杯飲んで昼食をとった後昼寝。起きてからホークス戦の中継を観る。ホークスはライオンズにこれで三連勝したけど今日の展開はさすがにライオンズにとって気の毒だった。ライオンズはルーキーの武内投手が八回まで0点に抑えて九回も登板。でも先頭打者の周東選手にライト線へのヒットを打たれた直後にアクシデントで降板。番組内では足がつったと報じられた。突如交代となって出てきたアブレイユ投手は周東の二盗を許す。盗塁を阻止するためのボールを捕手が投げやすいように投手がわざと高めに投球することをウェスト(綴りはwasteじゃないかと思われる。意味は「無駄」。)と言う。ストライクを狙わないという意味では無駄球だが捕手は立ち上がった体勢で捕球できるのでボールを投げるまでの時間を短縮することができる。当然盗塁阻止の可能性は高まる。周東選手が走り始めたときアブレイユ投手はこのウェストボールを投げていた。それでも悠々セーフのタイミングで周東は本当に速い。この人盗塁王になったことあるんだっけ。ああ2020年と昨年なってるみたいだ。仕事があるので土日のデイゲームくらいしか見られない上にデイゲームは昼寝の時間とかぶるのでシーズンを通してほとんど中継が観られない。だからプロ野球にはどんどん疎くなってしまう。でも閑話休題。次の代打中村選手は打ち取ったものの三番柳田選手に同点となるタイムリーツーベースを打たれる。これで武内投手の勝ち投手の権利が消える。四番山川選手にはデッドボールをぶつけ一死一二塁。山川選手の代走には川瀬選手が出て来る。五番近藤選手は昨日もほとんど負け試合に思えた八回裏に逆転のツーランホームランを放ってチームを勝利に導いている。その近藤がまたもや決めるのかと思って見てるとバックホーム態勢で前進守備のセンターとライトの間を越えるサヨナラヒット。ライオンズはまさかのサヨナラ負けを喫した。もう何かが取り憑いてるとしか思えない負け方だ。お祓いしてもらった方がいいんじゃないかと思う。負けた松井監督も辛気くさい顔で呆然としていた。もっともこの人はたいてい辛気くさい顔で呆然としてるけど。
 午後六時を過ぎて体温は六度九分。夜に向かってまた上がるのかなあ。いい加減にして欲しいなあ。スイムはこれで五日連続お休み。おそらく明日も泳げそうにない。

ついに早退。

 午前は四時間午後は五時間のバイトだった。熱っぽさは朝から続いていたけど昨日も書いた通り薬さえきちんと飲んでりゃ大丈夫だろうと高をくくって午前中は水中点検などにも入った。でも常に熱っぽい感じが取れなかった。食欲はまあまああったので帰宅後いつものルーティーン。昼食も普通に食べた。昼寝してると一時間ほどで体の熱さで目覚めてしまう。体温計で測ると七度三分くらいでそんな訳ないだろうこの体感は絶対八度を越えてるはずと思って何度も測り直す。でも結局似たり寄ったりの数字しか出ない。随分つらいけど熱が七度ちょっとならバイトには行けると思って止める家人と子供を振り切って出かけた。プールサイドに出ると三十二度の室温が意外につらくてかなわない。四十五分経ったところで暑いばかりじゃなく気持ちが悪くなって来たので更衣室に引き取り持参した体温計で測ると九度四分とかある。これはさすがにやばいと判断して早退を申し出た次第。帰宅してシャワーを浴びて今日はもうシャワーを浴びなくても寝てしまえるように体を丁寧に洗いのどが渇いたので氷水をつくってもらってこの一時間くらいで二リットルに迫る勢いで飲んでいる。そけい部も凍らせたペットボトルで冷やしている。あと凍らせたアクエリアスも枕元に置いてある。今は少し落ち着いたようで特に我慢できないほど暑くはない。でも手の平をこすり合わせると明らかにいつもより熱い。コロナっぽくないのはのどがほとんど痛まないからだ。同じことはインフルについても言えそうだ。少しおとなしくして食べられるようなら夕食をとるつもりでいる。明日のことはまた明日考えよう。

きつかった。

 風邪ももう大丈夫かと思ってケチって薬を飲まずにバイトに出かけたら途中で熱が出てきたみたいですごいきつかった。早退しようかと思ったけどそういう交渉を社員とするのが面倒で結局決められた時間まで仕事をした。朝シフト係の「若造」から明日のシフトをラストまで延ばせないかと持ちかけられたときはまだ調子悪くなかったので渋々承諾した。するんじゃなかったと今では思う。さっきシフト係のしーちゃんから明日を含めてこの先三日分の最新のシフト表が送られて来たので見てみたら明日ばかりか明後日もラストまで入れられてる。若干話が違うような気もするけどなんかもうどうでもいいような気もする。十四連勤の始まりなのになあ。容赦ない。
 帰宅後熱を測ると八度ちょっとあってシャワーを浴びて一杯飲み始めたもののその一杯がなかなか進まない。さすがにそういうのって珍しい。アテを口にするのも大儀だ。それでだらだら飲んだ後やっとのことで昼食を食べて昼寝。もちろん薬は飲んでおく。起きるとだいぶよくなってたので通常通り授業をする。もちろんスイムは今日もお休み。明日は九時間勤務だったかな?十一時間半というのがバイトの最長記録でそれだけ入ると本当にきつい。でも九時間もきっとなかなかだろうと思う。とにかく薬さえ飲んでおけば症状はそこそこ抑えられるのでそれでなんとかしのごうと思っている。三日も泳がないと体がなまったような感じがしてやだ。

たまには本の話も。

 今日本当に久しぶりに丸善丸の内本店に行って海外文学の棚の前に立ったらポール・オースターの他にジョン・バースも追悼されてるのを見つけて驚く。ジョン・バースも亡くなったんだね。「レターズ」と「やぎ少年ジャイルズ」のみの面陳になってた。他の作品は今プロパーでは入手困難らしい。僕は「やぎ少年ジャイルズ」の他に「酔いどれ草の仲買人」とか「旅路の果て」とか「サバティカル」とか「金曜日の本」とか一応持ってるけどほとんど読んでないんじゃないかと思う。買ったのは随分若い頃で時代はニューアカでありポスト・モダンだった。ジョン・バースはポスト・モダン文学の旗手のように喧伝されていてとりあえず手に入る限りは買ったんだと思う。同じようにして集めたドナルド・バーセルミとかトマス・ピンチョンとかリチャード・パワーズとかの作品がうちの本棚には結構眠ってる。バーセルミは作品数が少ないので全部読んだ。ピンチョンとパワーズに関しては二、三作ずつしか読んでない。今ウィキペディアを参照したら読んだことのある作家ではポール・オースターとかジュリアン・バーンズとかボルヘスとかカルヴィーノ、フリオ・コルタサルウンベルト・エーコや個人的にはとてもなじみ深いガルシア=マルケスコーマック・マッカーシーもポスト・モダン文学の代表的作家に挙がっている。ミシェル・トゥルニエって人も読んだことあるな。村上春樹さんが訳されてるのでティム・オブライエンも手に入る限りは読んでるはずだ。ということはドストエフスキーなどの古典を除けば個人的に好きな海外作家はみんなポスト・モダン作家に含まれることになるかも知れない。あれ?でもレイモンド・カーヴァーは入ってないのかな。ミニマリズムってポスト・モダンじゃないのか。よくわかんないけど。オースターについては前にも書いた通り僕は途中でこの人の読者であることをやめてしまった。これには訳者に対する不信感も一役買っている。でもその不信感についてはとても微妙な話になるし書くだけで疲れ果ててしまいそうなのでいつかまた本腰を入れて書くためのエネルギーがたまったら触れようかと思う。
 それとこの前コーマック・マッカーシーの最後の二作が上梓されたのにちなんで(だろうと思う。)マッカーシーが特集されていたのとガルシア=マルケスの遺作が刊行されたからだろう彼の作品も特集されててなんだよオレの時代が来たのかよとか妙な錯覚と共にひとり悦に入る。このお店に対する思いが愛憎半ばするのは個人的にいろいろあったからだ。いいことと悪いことが。でもかなりの数の新刊を喜びに背筋が寒くなるのを覚えながら手に取ってレジへ持ってったお店であることは確かだ。もちろん大切なのは本であって本屋じゃない。どの店で買ったって同じ本なんだから。でもひとつの古き良き時代だったのかなと思うとちょっとだけ感慨深い。
 時間をさかのぼると毎月第三木曜日は銀座三越にある不二家の店舗で今はプロパーでは手に入らないノース・キャロライナというキャンディーを買うことができ家人が欲しいと言うので開店前から並んだ。首尾よくキャンディーを手に入れた後東京駅丸の内口近くのQBハウスへ髪を切りに行った。このお店とは相性がよくてたいていほとんど待たずに切ってもらえる。今日も入店後すぐに席に通された。切り終えてから家人に連絡すると丸の内オアゾの地下にあるCanDoにいると言うのでそこまで行きついでだからたまには丸善でも見ようかと足を延ばした次第。行ってよかった。
 食糧とアルコールを調達して帰宅。サッポロのラガービールがあったので買って来て飲んだら苦みがきいてておいしかった。また買おう。食後は昼寝で起きてから授業。本調子じゃないのでプールは今日もお休み。バイトは明日から十四連勤の予定。

四月一日以来。

 四月一日に休んで以来四十何日ぶりに泳ぐのを休んだ。朝起きたら寒けがひどい上に熱っぽくて体温を測ると三十八度ちょっとある。のども痛む。どうやら風邪がぶり返したようだ。いつもなら五分もあれば飲み干してしまう起き抜けの水一リットルも三十分くらいかけてやっとのことで飲む。それから自分にむち打つようにして朝食をとりビタミンジュースを飲み薬を飲む。もちろん朝のひと泳ぎにはもう間に合わない。バイトは休むと迷惑がかかるので行くことにする。時間はちょっと長めの四時間。体が保つかどうか不安だった。でも室内プールの室温というのはこの季節でもすでに三十度以上になっている。もう体がそれに慣れてしまってるので普段ならそれほど汗はかかないけど今日は熱のせいか薬のせいかちょっと体を動かしただけで大量に汗が出る。そしてそれが功を奏したか熱っぽさは徐々に引いて行き結局四時間を難なくクリアすることができた。ただちょっと無理して水中点検に入ったら五十や百ならいざ知らずさすがに千メートル泳げるコンディションじゃないなと実感する。帰宅後朝とは違って食欲が戻ったので昼食は普通に食べられる。その前にきちんと一杯も飲む。体温は六度台まで下がった。多少咳は出るものの昼寝の後授業も問題なくできた。でもそこまで無理して泳がなくてもいいんじゃないかという気もしてきた。この前わかった通り夜泳ぐのは朝泳ぐより多少ストレスフルだしそれなら今日はきっぱり休むことにして明日の朝に賭けた方がいいかも知れない。という訳で結局今日のスイムはお休み。明日はちょっと用があってバイトは休むことになってる。体調が戻ってくれたらいいなとそればかりを念じている。

泳ぐ、泳ぐ。話す、話す。

 昨日のスイムは結局塾が終わった後に泳ぎに行って25分36秒で千メートル。他にお客さんもいるコースで何度か順番待ちみたいなことを余儀なくされた割にはやや遅めながらいつものペースに収まったのでそれほど悪くない気がする。他にスイマーがいる環境だとプール内の波も高くなるし対向するスイマーにもぶつからないように気をつけなくてはならないしそれなりに気を遣う。プール一面を独り占めして好きなように泳げる朝イチは監視員だけに許された至福のときなのかも知れないと改めて痛感する。いちばんハードなスイマーが泳ぐコースで泳いでいると同じコースにいるひとりのスイマーがどうやら僕について来ようとし始めたようだった。往復五十メートル泳いで肩で息して休んでるようなどう見ても短距離型のスイマーが僕に気づいてそのペースについて来ようとする。こちらは誰もいなければノンストップで千メートル行けるので休憩なんていらない。もしも二十五メートルとか五十メートルとかの短い距離で競ったらそのスイマーの方が速いかも知れない。でも千メートルという長丁場を泳がせたら休憩を取らない分僕の方が速いということはあり得る。スポーツというのはなんでもそうなんじゃないかと思うけど他人と競う場面と自分と戦う場面との二つを持っている。僕にとって水泳とは常に自分との戦いでありどこまでも孤独な作業なのでそもそも他人と競おうという発想自体がない。だからどうもこの人は自分について来ようとしてるみたいだと気づいてもそういうのって無意味だから止めた方がいいのにくらいにしか思わない。あとお互い相手の邪魔をしないように気をつけて気持ちよく泳ごうじゃないですかなんてことは思ったりする。でもその程度がせいぜいだ。この話をもう少し押し進めてみるとこと水泳に限らず何につけても人と比べようという思いが今の僕には極度に希薄かもしかしたら皆無のように思われる。用心深く今の僕と書いたのはかつての僕にはそういう発想があったかも知れないからだ。でも今はあまりない。もしくはまったくない。これは悪く言えば経年劣化のせいでそういう自意識を抱えるのに疲れ果ててしまったからだと思われる。あるいはその意味のなさに耐えられなくなってしまったとでも言うか。よく言えばこの年になってようやく辿り着いた境地みたいなものかも知れない。だから世に言う「マウントをとる」ということの意味が僕にはよくわからない。言葉の意味はわかる。でもそんな行為にどんな意味があるのか皆目見当がつかない。だからそんなことしたって最低に虚しいだけなんじゃないかという気がするばかりだ。あと頭悪いんじゃねーのとは若干思う。仲よくやりましょうや。あなたが他の誰かより多少優れてたとしたって世の中にはあなたより優れた人が必ずいるもんなんだよ。
 一夜明けると風邪の症状はまだ残っていてのどがいがらっぽい他咳も少し出る。でもせっかく昨日多少無理して夜の時間に泳ぎに行ったので今日も泳いでおきたい。ちなみにアップルウォッチのスタンドは昨日予想通りコンプリートできなかった。まあでもそれは別に構わない。という訳で今日のスイムは若干力を抜き気味にして25分06秒で千メートル。25分台で泳ぐとそれほどつらくない。それからバイト。
 今日のバイトの話その1。
 サコちゃんが最近よくシフトに入るようになって今日も彼女と一緒だった。個人主義で群れるのを嫌う彼女とは前にも書いたようにとても気が合う。朝の作業が終わってからお客さんが入って来るまでの束の間話をしてるとプール監視員の学生バイト十数人で飲み会があったようだと言う。彼女とふたりで胡散臭いよねと普段から話してる自称オックスフォード大出身のオックスもその席にいたんだそうだ。つまり学生ばかりの飲み会にひとり五十がらみのおじさんが参加してたということになる。もっともサコちゃん自身は参加しなかったと言う。仲のよい女の子のバイトから誘われたので結構悩んだんだけど結局行かなくてよかった気持ち悪いからということだった。その気持ち悪い感じは僕にもとてもよくわかる。差し詰めオックス派閥の決起集会とでもいったところか。彼が何を企んでるにせよそれはどこまで行っても僕とは関わりがないし僕が彼に望むのはできるだけ早く僕の人生から出てってくれということだけだ。あるいは僕が彼の人生から出て行くことになるのかも知れないが。
 今日のバイトの話その2。
 こちらもなぜかとても気の合う院生のヤカさんが本当に久しぶりにプールの受付に入っていた。最近よくお目にかかりますねと声をかけるとまあめぐり合わせみたいなものですねと返してくれる。帰りしなにもまだ彼女が受付にいたのでちょうどいいかもと思って僕の方には時間があまりなかったので実はうちの子供が院に行きたいと言ってるんですけど今日は時間がないので次回お目にかかったときにでもご意見を伺わせていただけますかと尋ねると時間がないのくだりはすっ飛ばされたみたいでいきなり文系ですか理系ですかと話が始まる。それでまたいろいろ聞くことができた。彼女自身は一橋大学の院に籍を置いてると言う。すっげえ優秀じゃないですか。高校のときの友だちがひとりだけ一橋大に行ったけど予備校とか塾とかまったく通わず現役で受かった。彼もすごく頭がよかった。その他今日彼女についてわかったことはもう長いこと彼氏がいなくて願望もないのでおそらく結婚しないだろうということ。来年からなんとか(よく聞こえなかった)フェローになり大学で週にいくつか授業を受け持つこと。競馬と犬が好きなこと。などなど。彼氏さんとかいないんですかとかすでにセクハラに踏み込んでるような質問にも彼女は率直に答えてくれる。僕はそれを彼女との間にそれだけの信頼関係があるからだと見なしている。天から降ってきたような不思議な信頼関係だ。でもその強固さを意識するとき僕はなんとも言えず温かい気持ちになれる。そしてその行き場のなさにちょっとだけ切なくなる。いつか彼女と会えなくなる日が来るかも知れない。まあ今だってそうしょっちゅう顔を合わせてる訳じゃないけどまったく会えなくなる日が。そしたら僕は結構ショックを受けるような気がする。だからその日が今よりも先できるだけ遠くにあることを祈っている。

アップルウォッチのくびきから解放されるかも知れない。

 昨日昼寝から起きたら熱っぽいので計ったら三十七度ちょっとあった。子供から始まって家人を経由した風邪のようなものにかかったのかも知れなかった。何もなければそのままでもよかったんだけどバイトが控えてたので薬を飲んでみた。それからラストまでバイトしたことは昨日も書いた通りだ。朝方になって目覚めるとものすごくのどが痛い。薬は飲み切ってしまったので冷蔵庫からビタミン補給のためのジュースを取り出して飲み体が熱いので窓を開けた。それから断続的に目覚めながらいつもより一時間遅くまで寝ていた。今日はバイトがないので始業の直前まで泳ぐことができる。だから起きるのが一時間遅くてもその気になれば泳ぐ時間は充分に残されていた。でも息継ぎのときに呼吸が苦しかったらいやだなと思って見合わせることにした。熱は六度七分くらいだった。それでも熱っぽさみたいなものは残っててその割にのどの痛みはだいぶ引いていた。ところで前にも触れたアップルウォッチの測定項目のひとつにスタンドというのがあって一時間に一分以上立って歩いたりするとひとつにカウントされる。そのカウントが十二になるとその日のノルマは達成ということになる。つまり一日のうち十二時間にわたりそれぞれの一時間に対して一分以上立ってればいい。簡単そうに聞こえるかも知れないけど今の僕の生活ではこれがなかなか難しいことも以前触れた通りだ。通常ならお昼過ぎの段階でこのスタンドが最低でも五つか六つカウントされてるんだけど今日は朝からアップルウォッチをつけずにごろごろしてるだけなので今十一時前でひとつもカウントされてない。つまり今日のスタンドの達成にはかなりの赤信号が灯ってることになる。達成できないと連続何日達成という記録(これもアップルウォッチが自動で記録している。)が途絶えてしまうんだけどよくよく考えてみるとかえってその方がいいのかも知れない。向後はスタンドの達成などというものに一切こだわらない生活に戻れる気がするから。そうなればアップルウォッチには泳ぐときだけ活躍してもらい僕はそのくびきから解放されるかも知れない。生活としてはその方がまともだ。ということで追記あるかも知れないです。と思ったんだけどやっぱりなしで。続きは明日書きます。

もう時間がない。

 朝七時過ぎにシフト係の「若造」から直にラインが来て今日の午後のシフト一時間延ばしてラストまで入れないかと打診された。前にも書いた通り学生さんのバイトに対してはよくあると言うピンポイントでのシフトの依頼を僕はあまり受けたことがない。関係の良好なしーちゃんからならわずかにあるけど「若造」からはこれまでなかった。逆に言うと「若造」はなんらかの節を屈して僕に頼むほど困ってるということかも知れなかった。それで心という観点で言えば彼と僕にはほぼまったく接点がないけれどまあ助けてやるかと思って入る旨ラインを返した。それで入ったら三時間受付の仕事だったのはいいとして日曜日のプールというのはまー忘れ物が多くて忘れ物というのは処理が本当に面倒くさくてしかも終業してからの処理なので当然時間通りになんか帰れない。でもまあ今日に限って言えば最後までつき合ってくれたのが院生のヤカさんだったので僕としては結構楽しかった。彼女からはほんとにいつでもある種の好意を感じとることができる。問わず語らずに彼女にも同じものが伝えられてたらうれしい。
 今日のスイムは28分01秒で千メートル。昨日より四分以上遅くてアップルウォッチを止めたときにはアンビリーバボーだったけど一度もきついと思わなかったのでこれはこれでありなのかなと思った次第。いつでも全力。という訳じゃなく楽に泳ぐ日もあっていいんじゃないかという気がする。明日はどっちだ?

そういうことで。

 今日のスイムは23分52秒で千メートル。24分を切るペースだと本当にきつい。でも今日五十メートル毎のログをつらつら眺めていたらきついと思うときほどペースが上がってることに気づいた。お前は馬鹿か?勝手にペースを上げて勝手にきつがってたら世話はない。でもまあ仕方ない。今日はそういうことで。

午前中はお休みが続く。

 今日のバイトはお休み。明日の午前中は四十五分だけバイトであとは夜。明後日も夜のみで月曜日はまたお休み。という訳でどこかで一度スイミング用のゴーグルを買いに行きたいと思っている。メルカリで買ったアディダスのゴーグルはなかなか気に入ってたけどこの前ブリッジの部分が折れてしまった。その後ウェブで探したところ現在アディダスのゴーグルというのの新製品はつくられてないらしい。少なくとも公式のサイトには見当たらない。中古品以外はほぼすべての通販サイトに在庫がない。つかアディダスはスイム用品から撤退しようとしてるようにしか見えない。なので入手はほとんど諦めている。今はバイトを始めるときに買ったarenaのゴーグルを使っている。キャップも水着もアディダスなのにゴーグルが他のメーカーというのも気に入らないと言えば気に入らないんだけど仕方ない。ただもう少しいいのが欲しいとは思っている。曇り止め機能ももうちょっときちんとしたのがいい。なのでできればスポーツ用品の専門店でいろいろ見てみたい。どこに行けばいいか今考えている。
 今日のスイムは千メートル泳ぐのに25分53秒もかかった。昨日よりも大きく後退してる。でも全体的に楽に泳げたので仕方ないかも知れない。昨日も触れたようにリズムを決めるのは僕じゃなくて体の方なので。体がそのペースを選んだのならそれに着いて行くしかない。
 帰宅してからシャワーを浴びて買い物に行くには時間が早かったのでしばらく休む。それからいつものお弁当屋さんまで足を延ばし帰りにスーパーを二軒はしご。ここ何日か家人が咳に悩まされてて本人はPM2.5のせいじゃないかと言う。でも昨日試しに市販の風邪薬を飲んでみたら随分症状が緩和した。それで風邪なんじゃないのという話になり改めて風邪薬を買いに行きたかった。ところが最近よく行くお気に入りのスーパーには薬のコーナーがない。ちょっと遠いもう一軒の方にはあるので二軒はしごして両方のいいとこ取りみたいな買い物をして帰ったという訳だ。帰宅後はいつもの通り。咳が治まった家人も今日の昼寝はよく眠れたようだ。夕方から授業。
 なんか朝から左足のアキレス腱の辺りが痛む。でも多少無理して普段通りに一日を過ごしてしまった。なんだか知らないけど年取るとあちこち痛むもんなんだなあ。ほぼ常に体のどこかが痛い。家人に言うと心配するのでよほどひどくならない限りは黙って我慢してる。自然に治っちゃうこともあるしね。寝る前に痛み止めでも飲んでおくか。明日泳げないほどひどくなったら困るし。と最後はなんか元気のない話になった。ブースカならしおしおのぱーって言ってるところだ。