指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

風向きが良くなる。

風向きが良くなり本がこちらに吹き寄せられて来る。図書館に予約していた柴田勝二さんという個人的に未知の作者の「中上健次と村上春樹」の順番が回って来て今日家人が借りて来てくれた。夕方子供との散歩でブックオフに行ったら百五円で古川日出男さんの「…

何も書かない。

1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を含むブログ (1247件) を見る1Q84 BOOK 2作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 40人 …

クール・ダウン。

もうすぐ午前一時半になる。こんなに遅くまで、アルコール抜きで本を読むのも久しぶりだ。このままいつまででも読み続けていられそうな気がするけど、ちょっと眠気が差して理解が危うくなって来た。今日も明日も休みなのでここは無理せず切り上げることに決…

大風量。

九時前に起きて顔を洗って、昨日やり残した仕事があったので家人より五分だけ早く家を出て会社でそれを済ませ、会社のあるビルの前で家人と落ち合った。駅前で軽い朝食を食べてから池袋に出て家人の買い物を済ませた後は昼食まで特にやることがない。細かい…

本を読むために。

明日会社を休むことにした。異常だ、我ながら。もう読了なさった方もいらっしゃるらしい。うらやましい。でももちろんその前に家人と遊びに行く。その方がより大切だからだ。

きちんと生活。

ポトスライムの舟作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/02/05メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (124件) を見る これは本当におもしろかった。焦点が生活にぴったりと合っている。生活の中の一見卑俗な事…

フラゲ。

「1Q84」ゲット。書店に積んであったんだけど、発売日前に書店に並ぶのって普通のことなんだろうか。よく知らない。もっともフラゲまでしたのに仕事で疲れて読めそうもない。残念。

コミュニケーション。

歩道の真ん中を杖をついたおばさんがゆっくり歩いて行く。僕は自分の歩調で後ろから彼女に近づいて行きもうすぐ追い越すところだ。前からは三、四年生くらいの男の子の乗った小さな自転車が近づいて来る。彼も僕もおばさんを迂回しなければならない。歩道の…

バベルの図書館、再び。

パラケルススの薔薇 (バベルの図書館 (22))作者: ホルヘ・ルイス・ボルヘス,鼓直出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 1990/08メディア: 単行本 クリック: 120回この商品を含むブログ (15件) を見る 書店に勤めてる知り合いに頼んで国書刊行会から刊行中だっ…

うわさの「うわさのベーコン」。

うわさのベーコン作者: 猫田道子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2000/02メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ (21件) を見る 「うわさのベーコン」のことを初めて教えてくれたのはもちろん高橋源一郎さんの本だった。これは読まなきゃと…

叙情性の違い。

gift (集英社文庫)作者: 古川日出男出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/11/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (63件) を見る 春樹チルドレンが厳密に何を意味するか知らないけど古川日出男さんもそこに含まれてたような憶えが…

夜の自転車。

もう三十年も前の話だ。僕は中学三年生だった。当時父親の原付と交換で知り合いのお兄さんからもらったちょっとかっこいい自転車に乗っていた。ブリジストンのロードマンという自転車が一世を風靡した少し後で、タイプとしてはそれと同じだけどもう少し走る…

電車マニア。

この前家人が子供を連れて歩いていたら、通りがかった5〜6年生の男の子が子供に向かって、よお、電車マニア、と声をかけたそうだ。子供の電車好きは全校に知れ渡ってるとでもいうのだろうか。まあ何かをすごく好きになることは悪いことじゃないとは思ってい…

感受性だけがある。

ひとり日和作者: 青山七恵出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/02/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 79回この商品を含むブログ (171件) を見る すぐにいらいらするしめんどくさがりだし意地悪で残酷なところがある。物欲というのではなしに人の…

困る。

昨日休暇を取って午前中は家人と出かけて午後はうちにいた。うとうとしたり本を読んだりした。公文の教室がある日で、学校から帰った子供はそれに出かけて行った。ところが帰りがいつもより遅かったので心配になって教室まで迎えに行った。ガラスのドアから…

この感じ。

古川日出男著 「サウンドトラック(上)」 古川日出男著 「サウンドトラック(上)」 これだけ詳細に書き込まれた小説を読みながらしきりに省略のことを思った。省略された部分、書かれていない部分のことを。いや、そういう言い方で正しいんだろうか。間違…

さびしい。

子供が大きくなってしまったことが自分にもあなたにもさびしく感じられてるんじゃないかというようなことを家人が言った。そうかも知れないと思った。手がかからなくなることがさびしい。そういう事態があり得ることなど想像すらしてなかったけど、おそらく…

一週間。

あるイベント会場へお手伝いに行ったら、本上まなみさんと糸井重里さんをお見かけした。別のイベントのとき同じ会場で小林聡美さんをお見かけしたこともある。小林さんはおそろしく肌がきれいで、どこがどうという訳では無いのに俗に言うオーラみたいな存在…

システムへの反抗。

村上春樹さんがイスラエルでおこなったスピーチの全貌は知らない。でも伝え聞く卵と壁の喩えはこの前読んだ「1984年」と大変よく呼応している。「1Q84」はやはり「1984年」と、もしかしたら批判的なニュアンスのものかも知れないけど気脈を通じているのかも…

自分の身体への違和。

乳と卵作者: 川上未映子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/22メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 175回この商品を含むブログ (258件) を見る 身体論という言葉があるのは知っているけど具体的にどんな話なのかは知らない。何となく心と体という二…

電車の何がそんなにいいんだ?

「ウルトラセブン」の放映終了から数年して「帰ってきたウルトラマン」の放映が始まったときには小学校の一、二年生だった。毎週欠かさず観ていたばかりか先生が宿題とされていた日記にもしばしば感想を書いた。あるときクラスメイトのひとりから、お前まだ…

誰なんだ、この人?

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)作者: ジョージ・オーウェル,George Orwell,新庄哲夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1972/02メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 299回この商品を含むブログ (267件) を見る おお、1972年に発行された本なのに書影がある! 読…

「アイリッシュ・ポリッジを久しぶりに楽しもう」。

甘く優しい短篇小説 (新潮文庫)作者: 片岡義男出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 今日は夕方からイベントの手伝いで横浜。思っていたより短い時間で終わり東京駅まで帰ろうと思ったら東海道線がひどく…

「または」のつなぐもの。

わたくし率 イン 歯ー、または世界作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/26メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 158回この商品を含むブログ (174件) を見る 実家に帰省。例によって近くのレストランでランチを食べたり、ブックオフへ本…

和製ミルハウザー?

廃墟建築士作者: 三崎亜記出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/01/26メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 32回この商品を含むブログ (76件) を見る 「となり町戦争」がおもしろかったので次の「バスジャック」も期待してたんだけど意外とがっかりしたこと…