指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

本が集まる。

菊地信義の装幀 作者:菊地 信義 発売日: 2014/05/26 メディア: 単行本 見つからない「村上朝日堂」と「村上朝日堂の逆襲」を図書館で借りた。ついでと言ってはなんだけど好きな装幀家の「菊地信義の装幀 1997-2013」も借りた。アマゾンでジェイ・ルービンの…

おしまいと新しい始まり。

女のいない男たち [ 村上 春樹 ]価格: 1731 円楽天で詳細を見る 波の絵・波の話 作者:村上 春樹 メディア: 単行本 「女のいない男たち」まで読んで、ひとまず短篇集はおしまい。次はエッセイとかだけど年代順に読もうと思ったら「村上朝日堂」も「村上朝日堂…

「レキシントンの幽霊」と「神の子どもたちはみな踊る」。

神の子どもたちはみな踊る [ 村上春樹 ]価格: 1430 円楽天で詳細を見る きれいなスカーレットの表紙を持つそう厚くないムック「村上春樹ブック」を持ってるんだけどこれは「文學界」の1991年4月臨時増刊ということなのでもう三十年近く前に出たものだ。本棚…

「東京奇譚集」。

東京奇譚集 [ 村上春樹 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 「東京奇譚集」は刊行されたときに読んでる。2005年9月のことで子供は四才になったばかり、まだ幼稚園には通っていず毎朝近くの公園に行ってはぴったり二時間遊ぶまで家に帰らなかった。親にとってこ…

ノートが逝ってしまう。

本体とディスプレイがはずれそうになり本当に微妙な角度で開かなければ画面がホワイトアウトしてしまうノートパソコンをだましだまし使ってたんだけどある日作業中にプツンと電源が落ちそれきり何をしてもディスプレイに光が戻ることはなかった。いちばん火…

「回転木馬のデッド・ヒート」から「夜のくもざる」まで。

長編に比べると短編集は短い時間で読めるような気がする。 「回転木馬のデッド・ヒート」が出たのは1985年で僕は翌年その単行本を買った。21歳だった。文庫版が出ていればそちらを買ったはずだけどまだ出てなかったんだと思う。ちなみにこの本は文庫版も持っ…

対照的な二冊。

うちにある中公文庫版の「中国行きのスロウ・ボート」には確か今はなくなってしまったブックセンター荻窪の四つ葉のクローバーを模したような柄のカバーが掛かっている。住所も電話番号も記載されているけど電話番号は市外局番抜きで今の八桁ではなく七桁だ…

単行本と文庫本。

こういうことを書き始めるとマニアっぽくてやなんだけど単行本と文庫本でテキストが異なるという話を聞くとなんとなく気になる。さらに村上春樹さんの場合「全作品」に収録される際にも手を入れられているという話なのでそれもすごく気になるけど正直そこま…

デウス・エクス・マキナとしての「壁抜け」。

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 [ 村上 春樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 [ 村上 春樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「ノルウェイの森」で主人公のワタナベは緑の父親の病床でエウリピデスのデウス・エク…