- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2002/10/21
- メディア: DVD
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15才の夏は、銀河鉄道999の夏だった。封切り日の朝早くまだ暗い頃に起き出して映画館に並んだ。でも、地方都市の映画館には東京みたいに長い列ができず、マジで警察官に職質された。夜が明けるとそれでも何人かが集まって来て、これを知った映画館の人が扉を開けて中に入れてくれた。そして一回目の上映開始を2時間繰り上げてくれた。こうして僕らは、待ちに待ちに待ちに待った、その映画を見た。
それで、心の底にある床が丸ごと抜けてしまったような喪失感と、切なさを抱えて映画館を出た。友だちと三人で見たのだけど、誰もほとんど口をきかず、喫茶店にも入らずにそのままそれぞれうちに帰った。
数年前にDVDが出たので、見直してみた。映像にも脚本にも杜撰なところがたくさんある気がしたけど、やっぱりこれを、悪く言うことはできなかった。
この映画の封切りは、1979年8月4日。今日で丸26年だ。僕はこの日を生涯忘れないと思うけど、まあそんなに引かないで下さい。