指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

幼稚園選びを始めた。

僕は子供の頃とても体が弱かった。家でひとりで遊んだり本を読んだりすることが多く、幼稚園にもなじめなかった。二年保育だったんだけど、年少のときは朝通園する度に泣いた。行くのがいやで仕方なかった。もっともしょっちゅう熱を出していたので出席する日数の半分あまりしか通えなかったのだけど。このことが後々の学校嫌いにも影響したことは明らかに思える。体質が変わったのか丈夫になりほぼ皆勤していたけど、それでも学校が嫌いだった。
という訳で、いろいろ議論はあると思うけど教育というのは結局は家で行うものだと思っている。幼稚園や学校というのにはあまり期待をかけていない。子供の教育の責任を幼稚園や学校に全面的に預ける気もない。集団生活が大切とか言うけど、相手の立場に立てたり人の痛みがわかったりするための想像力が培えれば、協調性などは自然に身につくと思っている(そもそも協調性ということ自体どの程度必要なのかよくわからない。)。要はどれだけ柔らかな心を子供に与えてやれるかということだ。それに一番影響を与えるのは家での生活に決まっている。
でもまあ幼稚園に通わせないわけにも行かない。もしかしたら子供はそういうところ向きかも知れないからだ。そこが子供にとって楽しいところであれば、それはそれに越したことはない。
二年保育をしていて歩いて通える幼稚園を探し始めた。主に家人がやってくれている。彼女の集めた情報をふたりで検討する。その結果大体四つの幼稚園が絞り込まれてきた。
Aは電車で通ってくる子も多い国立の学校の付属幼稚園だ。幼稚園から小中まで一貫で、高校もあるけど高校は持ち上がりではなく進むのはそれなりに難しいらしい。抽選で受かれば高校入試まで入試は経験しなくて済む。受かるも受からぬも運次第だけど、一応第一候補はここということにしている。Bは私立の幼稚園で、家人はそこの願書を今日取りに行ってきた。評判は悪くなさそうだけどパンフレットを見た限りでは特に特徴らしきものもない。C、Dは近くの区立幼稚園だ。区立幼稚園も定員を超えた場合は抽選だ。
今のところ小学校受験ということは考えていない。学区に当たっている区立の小学校が結構いいみたいだからだ。いい、というのが具体的に何を指すかはわからないが、ここ何年かかけて校舎や体育館も新しくなりつつあり、何より家から近いのがいいと思っている。
「幼稚園」というカテゴリーを立てたのは、これから幼稚園への入園やそこでの子供の身の振る舞いなどを折に触れて書いて行きたいと思ったからだ。それがどなたかの参考に少しでもなればとてもうれしい。