指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

東京ドームシティーのコスプレーヤー。

家人も僕も特に用のない休日だったので子供を連れて三人で東京ドームシティーに行った。行くと言っても特に目的もない。あえて言えば子供の冬のズボンを買って来るくらいだ。子供の冬支度に関しては家人が先日まとめて済ませたのだけど、長ズボンだけがあと一本欲しいところだったのだ。それと子供が観覧車が大好きなのでまあ乗せてやるかという感じだった。
今日は天気もまずまずでラクーア前の噴水のある広場にはカップルや親子連れがたくさんいた。それとなぜかコスプレな人たちがそこここにたむろしていた。ここでは前にも同じような人たちがたくさん集まっているのを見かけたことがある。何かのイベント会場になっているか、近くに会場があるのだろう。巨大なとんがり帽子まで再現したスナフキンとかいた。あれでギターをからって(背負っての意。福岡の方の言い方だと思う。)いたら完璧なのに。
さすがにコスプレはしたことないけど僕もヲタに片足を突っ込んでいたことがあるので、彼らの気持ちは幾分かわかる。子供がコスプレをやりたいと言い始めたらどうするか。まあ諸手を挙げて賛成しはしないだろうけど前に立ちはだかってやめさせることもないだろう。ああいう形で誰かとつながることを今の僕は多少安易なのではないかと思うけど、そういう安易な連帯感みたいなものの心地よさと嘘っぽさというのは体験してみないとわからないかも知れない。そんなことをうっすらと考えた。
ソフトクリームを食べユニクロで子供のズボンを買い成城石井で家人は買い物をし駄菓子屋さんで駄菓子を買いメトロエムの和幸でとんかつのお弁当を買って帰った。観覧車のことは一度も言い出さなかったので乗らなかった。
ここのところどちらかひとりの時間を確保するために、家人にせよ僕にせよ子供とふたりで外出することが多かったが、三人の方がお互いに楽だし子供も喜ぶように思われた。