指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

都立の受験日。

都立幼稚園の受験に行って来た。30分毎に全部で十回ほどある受付の一番初めの時間帯に振り分けられたため、8時半から8時40分までの間に行かねばならなかった。8時過ぎに家を出てバスは混むのでタクシーを使い、会場である付属小学校に着いたのが8時20分くらい。一回の受付で児童が40人入るのだが、控え室にはすでに30人以上の児童とその親御さんたちが集まっていた。うち母親に連れられた子供が大半、両親が来ている子供と父親に連れられた子供がそれぞれ2〜3人ずつだった。母親と祖母と思われる人に付き添われた子供が一人いた。服装はさすがに普段着という子供も親御さんもいなくて、父親はもとより母親もスーツの人が多かった。子供ですらスーツを着てネクタイを締めている姿が見受けられた。僕は元々スーツというのがすごく嫌いなので例によってブレザーを着たが、ズボンも靴も比較的フォーマルっぽいのにして行った。
時間になると最初の控え室から二番目の控え室に移され、その部屋の入り口で受付をした。親も子も予め配られていた番号札を胸にピンで留めていてその番号を確かめられるだけのことだった。二番目の控え室で着席して待っているとまず番号の早い方から20人が、何分かして残りの20人が呼ばれ3階にある三番目の控え室に移る。そこから面接の部屋へ呼ばれる。面接室は六つあって、だから一回に6人ずつが呼ばれてそれぞれ割り当てられた面接室の前に導かれてそこでまた待つ。順番が来て部屋に入るとふたりの面接官がいてひとりが親の面接をしもうひとりが子供の面接をする。親子で並んで同時に別々の面接を受けていることになり、子供が何を尋ねられどう答えているかはよくわからなかった。僕は読み聞かせる絵本の選び方と、父兄のボランティアがあるがそれにどう対応するかという二点を尋ねられた。その後ちょっと読み聞かせをしてくれと言うので、そこに用意された三冊の中から一冊を選んで読み聞かせた。よく読み聞かせていた安西水丸さんの「がたん ごとん がたん ごとん」がたまたまあったのでそれを選び、子供をひざの上に乗せて読んだ。受験対策ということは一切してこなかったが、そういう意図とは別に読み聞かせは割としていたのでこれはラッキーなように思われた。面接はそれでおしまいだった。
その後2階にある四番目の控え室へ行き、ここで子供だけが番号を呼ばれて十何人か集められ、それぞれ小学生の引率者に手を引かれて連れて行かれた。親はさらに1階の五番目の控え室に通され子供が帰ってくるのを待つ。子供だけで遊ばせてその様子を観察するらしい。後で聞いたらみんなを守る警官をやった、とか言っていたのでゲームの「泥棒と警官」でもやったのかも知れない。それとは別に何か野菜を投げたとかも言っていた。いずれにせよ子供の口からははっきりしたことは聞けなかった。ただやはり小学生の引率者に手を引かれて控え室に来たとき、何となく不機嫌そうな顔をしている気がした。
以上でおしまい。2時間くらいかかるといわれていたが、まあ多少短めながらそれくらいの時間がかかった。待ち時間が結構あるので子供は飽きると思う。何か気をそらせるものを用意して行った方がいいように思われる。僕は自分の手帳とペンを出してお絵かきをさせていた。おもちゃを持って来ている子はさすがにいなかったものの、折り紙や絵本持参の親御さんも多かった。英語の歌の本を持って来て控え室で歌って聴かせる親御さんがいたのにはびっくりした。
以上をどういう動機で書いているかと言うと、どなたかの参考になればということが大きい。でも幼稚園の名前を明らかにしなければあんまり意味がないかな。でもまあ流れとか少しは参考にしていただけるかも知れない。