指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

PCの入れ替え。

上司の使っているPCが少し前からフリーズするようになりファンが異常な音をたてて回ったり急に挙動が重くなったりすることもしばしばだと言うので、少し前に買って余っていたPCと入れ替えをすることにした。LAN経由で数テラのストレージとつながっているのでとりあえず新しいPCをLANからウェブにつなげてメールソフトやプリンタドライバなどをダウンロードしセットアップする傍らで、古いPCのメールのデータ、引き継がなければならないデータ、IEのお気に入りをストレージにコピーする。IMEの辞書はその上司が単語登録のしかたを知らないと言うので引き継ぐのをやめた。
メールソフトはBecky!なので、新旧のPCにいずれも最新版をインストールしてバージョンを合わせた上で、Becky!の「ファイル」メニュー→「システム」→「データフォルダの変更」をクリックするとわかるパスからデータフォルダを探し出してストレージ経由で新しいPCの該当するパスの位置にコピーする。すると今までとまったく同じ環境が再現できる。引き継ぐべきデータは画像を含んだものが多くてストレージにコピーするのに三十分弱かかったが、ストレージから新しいPCに移すのにはその半分の時間しかかからなかった。Favoritesフォルダなど一瞬だ。それで必要なデータはほぼ完全に移行できた。それから上司の机の上にPCを移し、ローカルでつながっているプリンタを一台セットアップしておしまい。しばらく使ってもらうと、速い速いと大好評でそう言ってもらえると苦労した甲斐がある。
ストレージを導入して三年近くが経つが、それとLANとを利用してPCの入れ替えをしたのは初めてで、なるほど便利なものだと実感した。古い方のPCからストレージにデータを移行している時間も、前述のようにLANにつなげた新しいPCにソフトやドライバのダウンロードやセットアップ他各種の設定ができる。この二枚腰の作業が全体の作業時間を大幅に縮めてくれる。またその上司が、重要なファイルやフォルダを一箇所にまとめておいてくれたのも大変助かった。そうでないとどれを移行するかしないかを使ってる本人に質さなければならずそれは結構大変なのだ。
余談だけどたとえそれが会社所有のPCであっても、誰かに専用として割り振られたPCというのはその誰かのプライベートなもの、たとえば性格とか世界観とかいったものが多かれ少なかれ必ず反映される(壁紙一枚、ファイル名ひとつとってもそうだ)ので、できればのぞき込みたくないというのは割と誰にでも納得してもらえる言い分のような気がする。会社的にはまずい種類の画像とかが出てくる可能性だってゼロではない。仕事のために知りたくもない他人の家へ踏み込むエアコン設置業者みたいなものだ。別に見たくて見ている訳ではないのだ。(2008/02/14)