指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

今年最後のデート。

今年の仕事もやっと先週末でひと段落したので今週は月曜日に休暇を取って例によって家人と昼食を食べに行こうと思っていた。ところが週末に膝を痛めてしまったため休みを取っても食事になど行けそうもないので計画を変更して月曜日は無理して出社した。その代わり膝の具合も良くなった今日改めて休みを取って家人と出かけた。
わずかながらだがボーナスが出たので家人にもお裾分けと言うか、少額だが臨時にお金を渡したのだが、それで眼鏡を買い換えたいと言う。そう書くとなんか家人がすごくつつましい性格ですごくつつましい生活を送っていて、眼鏡の買い換えすら遠慮して旦那に言い出せないように思われるかも知れないが、生活での臨時の掛かりについては基本的に僕が負担するようにしているので、家人がつつましく暮らしている(それ自体を疑問視する声も僕の中では上がっている。)としても僕が筋金入りの吝嗇家だからという訳ではない。と思いたい。って言うかどうして弁解じみなければいけないか自分でもよくわからない。話を続ける。
それで池袋のビックカメラに眼鏡を見に行った。数ヶ月前にも眼鏡を見に行ったのだが、そのときはレンズ込みで1万円とか1万2千円とか均一の店を二軒ほど回って結局気に入るものがなかった。そういうところで済ませようと考えることはつつましさの証かも知れないが、何でもつつましければいいというものではないので毎日使う上重要な器官の補助をする役目のものはきちんとしたものを買うべきではないかと思いそう伝えもした。それで自分なりに考えたらしく少し価格帯を上げた訳だ。幾分迷ってはいたが、結果的に割とすんなり決まり買うことができた。
でもどうも金額が彼女の想定より高かったらしく、買ってから家人は元気がなかった。必要なものを買ったんだから仕方ないじゃないかと僕だったら思いそうなところだけどそういう訳にも行かないらしい。東急ハンズに子供のクリスマスプレゼントを入れる袋を買いに行ったり、キリンシティーでビールを飲んだりするうちだんだん気を取り直して来たけどまあちょっとかわいそうと言えば言えた。その後オータムジャンボの当たりはずれを宝くじ売場で見てもらったら1万円当たっていたのでそれは家人にあげた。