指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

おかいもの、おかいもの。その2

夏のサンダルを脱いでから秋冬はずっとアディダスのスーパースターを履いて来たが、ダッフルコートが手に入ったらむらむらともうちょっとちゃんとした靴が欲しくなった。少し離れた量販店でクラークスのデザートブーツが1万円という折り込み広告が入って来ていたので、夕方子供との散歩がてらバスに乗って出かけた。行ってみると茶系の色は売り切れていて黒しか残ってなかった。大体僕はデザートブーツを買うくらいなら絶対にワラビーを選ぶタイプで、そんなことで人をタイプ分けできるかどうかわかんないんだけどとにかくワラビーはもう何足買ったか憶えていないのにデザートブーツはまだ一足も買ったことがない。安いというだけでうかうか宗旨替えしようとしたのが間違いだったと、黒しか残っていなかったことによって思い知らされた。それですごすごと帰って来ようとしたのだが、同じ店の中を子供につき合って文房具なんか見ている途中で、すごく安いハイカットの茶系のワラビーを見つけた。ノンブランドとは言え四千円でおつりが来る。安い。もちろん本来ならリーガルのワラビーくらい欲しいところだけどコートに費用がかかり過ぎたので今年はこれで我慢すべきじゃないかと思われた。よくよく見てもそんな安い靴とはとても思えない。買うことにした。
何か新しい服を買うとそれを引き立てるために他のアイテムも欲しくなる、そんな感じで毎年買い物をしている気がする。