- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1989/04/10
- メディア: 文庫
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これを初めて読んだとき「ファミリー・アフェア」で主人公の血縁が出て来てびっくりしたのを憶えている。それまで主人公の家族って妻くらいしか出て来なかった。そして妻は血縁ではない。文体もたとえば表題作がファンタジックなのに対してこちらはリアリズム寄りに思われる。ウェイ・オヴ・ライフにも変化が訪れている。でも僕は「ファミリー・アフェア」という作品がとても好きだ。今回もそう思いながら読んだ。
この後「TVピープル」で更に村上さんの変化に驚かされることになるんだけど、それは随分前に書いたので省略。
村上さんの新作「1Q84」は5月29日発売だっけ。それまでにジョージ・オーウェルの「1984」を読んどこうと思ってブックオフオンラインから取り寄せた。同じ時に川上未映子さんで検索したら「わたくし率 イン 歯ー、 または世界」と「乳と卵」の中古がヒットしたので一緒に買った。がっかりするかも知れないので買わずに図書館に予約していた「廃墟建築士」も順番が来て家人が借りて来てくれた。とりあえずゴールデンウィークはこれらを読んで過ごす。