指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

システムへの反抗。

村上春樹さんがイスラエルでおこなったスピーチの全貌は知らない。でも伝え聞く卵と壁の喩えはこの前読んだ「1984年」と大変よく呼応している。「1Q84」はやはり「1984年」と、もしかしたら批判的なニュアンスのものかも知れないけど気脈を通じているのかも知れない。刊行が本当に楽しみだ。今言えるのはそんなところだ。
追記
あと、もしも「1984年」が下敷きになっていたとしたら、「1Q84」はものすごくスケールの大きな作品になるように思われる。それは村上さんが目指していた「総合小説」という趣を持つかも知れない。