指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

仙台に行かなかった。

昨日は仙台に日帰りで出張して開催中のイベントの他に得意先にも顔を出して来る予定でアポも取っていたが、台風でやめにした。
今読んでるのは古川日出男さんの「LOVE」で先週最寄りのブックオフで買った。105円だったのですごくお得な気がした。今年は年頭から月に十冊、日に換算すると大体三日で一冊見当で読もうとなんとなく決め、多少負け越してはいるもののまあまあの感じで来ている。頭の回転のせいか読書にはすごく時間がかかって、普通の単行本だとまあ文体にもよるけど一時間で四十ページ読むのがせいぜいだった。ちなみに家人はそのほぼ倍の速さで読むらしい。それが今年になって「カラマーゾフの兄弟」をかなり集中して読んだところ、一時間に五十ページくらい読めるようになった。その後村上春樹さんの「1Q84」をこれもすごく集中して読んだら、一時間に六十ページ、つまり一分で一ページくらい読めるところまでスピードが上がった。これには変な言い方だけど大助かりしている。三百ページの単行本を読むのに五時間、日に二時間弱読めれば三日で一冊読み終わる。九月はゲームのやり過ぎで目標をかなり下回りそうだったが、最後の三日間で日に一冊ずつ読んで何とか月に九冊のところまで漕ぎ着けた。この分で行くと残り三ヶ月でこれまでの九ヶ月分に匹敵する量が読めそうな気もするが、それには切り捨てなければならないものがあまりにも多過ぎるので無理はしない。昨日の替わりに今日仙台に行こうと思っているが、車中で「LOVE」は読み終わってしまいそうだ。もう一冊必要で初めてウェブで文庫の新刊刊行予定を調べてみたら、今日は川上弘美さんの「真鶴」が文春文庫から出るらしい。帰りの車中でそれを読みたいけどうまく手に入るだろうか。余録として川上未映子さんの「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」が11月13日に講談社文庫から出るのを見つけた。ブックオフとかでずっと探していた作品なのでうれしい。余談ついでに「へヴン」のポップに使われている写真の、ほおづえをついた川上さんと、同じく「へヴン」のポスターに使われている写真の川上さんがなんて言うかすごくきれいだ。誰かくれないかな。いやもらってどうするかと言うともらっても仕方ないような気もするんだけど。でも欲しい。