指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

物自体。

「イキルキス」について昨日書きながら、これはカントの言う「物自体」に近いんじゃないかと思ってちょっと調べてみたら、まあ似通ったところがあることがわかった。もちろんカントなんてよく知らないので厳密に言えばどうかわからない。物自体は認識できないと言う人もあるし、物自体なんて無いという人もいる。とりあえずは極限の世界像とでも言い表すより他なかった自分の実感からすると、どちらもそれなりに納得できる。ウィキペディアにはショーペンハウアーが物自体と意志とを同じものとして扱ったというような記述があって、そこまで行くとさすがにどういうことかわからなくなった。
それと自分なりとは言えもう少し厳密に考えると、極限の世界像という言葉は自己矛盾をはらんでいるように思われる。極限の世界は、像を結ばないからだ。それは存在しないかも知れないし、存在してもどのみち認識できないけど、想定することはできる。プラトンイデアっぽい。でもプラトンもよく知らない。