指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

絵が下手な人の絵。

今度リニューアルする会社のサイトの青写真みたいなものをエクセルでつくった。それを家人がソフトを使ってHTML化、と言うか、今はHTML化もソフトがやってくれるのでうまく表示されるようにレイアウトすることになっている。どうしても必要だったので動物のアイコンをWindowsのペイント上でマウスを使ってつくった。別にそれで決定という訳ではなく、この辺にこんなアイコンを表示させたいと家人に指示するだけだったのでものの三分でできた。ちなみにつくっている最中でのぞきに来た会社のスタッフがそのアイコンを見て絶句したので、上記の趣旨をわざわざ説明しなければならなかった。僕は絵が下手だ。
プリントアウトしたそれを家人に見せると、このアイコン、パパがつくったの?と尋ねる。そうだけど決定じゃないよ、会社でどん引きされたし、と答えると、どうして、かわいいじゃん、なんなら私がブラッシュアップしてあげるから使えばいいよ、と言う。家人は絵がうまい。私、絵が下手な人の絵って好きなの、うまく描こうとか思ってなくて純真無垢な感じがするじゃない?喜んでいいのかわからなかったけど、すぐにひとつ気になることを連想したので、じゃあパパの文章は駄目ってこと?と尋ねると、一拍おいて家人が答えた。
そうね。