指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

久々のCDプレーヤー。

TOSHIBA CDラジオ ホワイト TY-CDL5(W)
何年か前に急にテレビが壊れ、ちょっと無理して32型のVIERAを買った。今までのテレビ台には収まり切らなかったのでテレビ台も買い換えた。それまでの台は引き出しの上にテレビを載せ、さらにその上にも支柱に支えられた板が載っていてなんやかや置いておけるタイプだったが、新しい台は引き出しの上にテレビが置けるだけでテレビの上には何も置けない。そこであぶれたのがCDコンポで、これは結婚してすぐに買った結構いいやつだったんだけど、とりあえず場所がないのでしまわれることになった。それ以来うちではCDを聴くということがなくなった。家人はCDをレンタルして来てはPC経由で携帯プレーヤーにデータを落としたり、シングルならダウンロード販売で買ったりして聴いている。僕はもう何も聴かない。古いiPodシャッフルがあるけど、めんどくさい。
CMでかかる曲、たとえば山下達郎さんの「クリスマス・イブ」とかイエロー・マジック・オーケストラの「ライディーン」とかを最近子供が聴きたがるようになった。そういうのは古いCDで持ってるのでわざわざレンタルして来る必要が無い訳だが、肝心のCDプレーヤーが無いので聴けない。そこで他の機能は何もない安いのでいいから一台買おうということになって、今日池袋のLABIに行って買って来た。
僕がポップスを聴くようになったのは小学校五年生くらいで、初めはラジオで聴いていたけど、病気で入院し、退院したお祝いにソニーのコンポを買ってもらってからはそれでレコードを聴いた。平行して音質の悪いカセットにAMラジオを録音して聴いたりもした。当時日曜の朝だったと思うけど久米宏さんと小島一慶さんがその週のポップスのベスト10を放送していた。さいころを振って久米さんが勝つと邦楽が、小島さんが勝つと洋楽がかかった。初めは久米さんが勝つのを祈ってたけど、洋楽にもだんだん知ってる曲が増えるに連れて小島さんが勝つのを期待するようになった。この番組が無かったら僕が洋楽を聴き始めるのはもっとずっと後のことになったと思う。コンポの方は高校を卒業するまで何ヶ月かに一枚買えるか買えないかのレコードを聴くのに愛用していた。針を何度取り替えたかわからない。
ああいう音楽への目覚めというのは、誰でもどこかで通り過ぎるような気がする。五千円でおつりが来るCDプレーヤーだけど、いつか子供がそれをきっかけにしてたくさんの音楽を聴いてくれるといいと思う。
とりあえず今は親の方がY.M.O.のベストを楽しんでいる。「Behind the Mask」って超名曲だと思いませんか?