指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

東京ラーメンストリート。

藤沢に得意先があって、行くときは東京駅経由で東海道線に乗る。東京から50分弱かかる。まだそこの担当になって半年ちょっとだ。行くときは早めに行って食べるか、仕事が済んでから食べるか、いずれにせよ初めのうちは藤沢駅のそばで昼食にした。でもあるときその後別の得意先に回らねばならず、結局東京駅に戻るまで昼食がとれないことがあった。そのとき初めて東京ラーメンストリートに行った。それ以来藤沢に行くときは東京駅まで戻ってからそこでラーメンを食べることにしている。昼食時は行列ができている店も、ほどよく時間帯をはずしているせいで結構入れる。今週は「斑鳩」に入った。味の方はと言うと、ちょっと期待が大き過ぎたのかも知れないけど、ものすごくおいしいという風には思えなかった。すいません。あくまで個人的な感想なので。
前回は「麺や 七彩」に入った。四人テーブルでサラリーマン風の男の人とふたりの相席だった。この店はお冷やは自分で注ぐんだけど、氷水の入ったポットに近かった彼が自分のより先に、僕の分を注いでくれた。コップをこちらに渡すときにふたりとも思わずにっこりしたんだけど、そういうのって端で見てたら気持ち悪かっただろうか。当人同士はおそらくちょっとあたたかめの心の状態だったような気がするんだけど。でも二杯も注いでもらう訳には行かなかったので、その一杯の水はラーメンを食べ終わるより先に飲み干してしまわないように大切に飲んだ。