指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

禁煙一年。

禁煙を始めて一年が経った。五百円玉貯金で18万円貯まり、いまだに週一のペースで煙草を吸う夢を見て、でも完全に分煙になっていない店にはなるべく入らない。昨年の今頃何をしていたかと言うと、禁断症状に悩まされながらレイモンド・カーヴァーを読んでいた。そして結局手に入る限りのカーヴァーを読んだ。
先週最寄りのブックオフで「夜になると鮭は・・・」を見つけて買った。たぶん現在新書で手に入るカーヴァーの作品集の中には、こういうタイトルのものはなくただ一遍の詩のタイトルがこれであるだけだと思う。読んでも事情の記述が無かったが、おそらくこれは村上春樹さんのアンソロジーなんじゃないだろうか。そういう風に考えて読むとまたひと味違った味わいがある本だと思う。