いろいろな書類が届くのがちょっと先なので、失業生活らしい失業生活を始めることがいまだできずにいる。昨日は知り合いに紹介してもらった転職支援の会社に行って登録をして来た。履歴書、職歴書、それから専門のエントリーシートみたいなのを前にこれまでの仕事やこれからの希望のことなど詳しく尋ねられた。こういう風に他人から尋ねられる形で突き詰めると、自分がいかに中途半端な人間であるかがよくわかって切ない。営業としても中途半端、ウェブの制作者としても中途半端、企画を考えるにも文章を書く上でも中途半端。
でも今日思い立って、何か書いて応募してみることにした。どうせ一日を無為に過ごしているのだ。原稿を募集している出版社をウェブで見つけて、かなり特殊なジャンルの作品ではあるけど今日から書き始めた。するとこれが楽しくて時間があればずっと書いていて飽きない。端で見ている家人からはものすごい集中力だと言われる。うまく行けば一ヶ月で規定の枚数くらいにはなる。一ヶ月後に就職が決まっているといいけどそう簡単に行きそうもない。何よりこれが自分を救う道になるかも知れないと思うとやっていて充実感と希望を感じることができる。山本一力さんも生活のために書き始めたと言われていた記憶がある。そこを今目指している。時代小説じゃないけど。ちなみに小説を書くのは大学の時以来のことだ。