指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

夏休みの教材。

塾で使ってる問題集はそれほどたくさんページ数がある訳ではないので夏休みなどは問題集を追加しないと勉強することがなくなってしまう。それで昨日池袋で小一時間かけて問題集を吟味してこれと決めたのを何学年分か買った。早速生徒たちに解いてもらったところ、それは国語だったんだけど問いと答えのつながりが今ひとつ甘いと言うか、答えの根拠が薄いと言うか、とにかくあまり良い問題集ではないことがわかった。今どきそんな問題集が流通してるとは思いもかけなかったので、そこのチェックを怠ったのがいけなかった。算数はもっと客観的に答えが出る科目なので構わないけど国語の場合はある意味主観を客観になじませると言うか、主観をくぐりながらうまく客観の方へ抜けて行くと言うか、そういう微妙な作業を生徒たちに行わせなければならないので、解答に納得行かないものを教材にしとく訳には行かない。だいたい僕自身、文章なんてどう読むのも個人の自由で国語の問題に正解なんてあり得ないと、ほっとけばそういうことを言って済ましてしまいかねないところを、ものすごく我慢して客観的だったり普遍的だったりする読みの方へ日々生徒たちを連れて行っているのだ。国語の問題に正解があるという前提で問題集をつくるのなら、もうちょっとしっかりして欲しい。名指しにしようと思ったけどそれも大人げないのでやめとく。興味のおありの方はメール下さい。こっそりお教えします。