指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

クリスマスの飾り付け。

ハロウィーンが終わるや否や百均や雑貨店などにクリスマスのデコレーショングッズが並び始めた。行く先々で丁寧に眺めては気に入ったものを少しずつ買い揃えている。また中一の女の子がハロウィーンの時と同じようにお金をくれれば買って来るからと言ってくれているので少しお願いしようと思っている。ツリーは大きいのを買うとしまっておく場所が無いので(塾には収納スペースというのがほぼ無い。)今うちにある40cmほどのものを流用しようと思っている。
このツリーはもう二十年ほど前に銀座のマリオンにあった阪急で買ったものだ。当時住んでいたアパートには細い通りに面して張り出し窓がついていた。腰くらいの高さで三角形の形に台が張り出しておりサッシのガラスが僕の背の高さほどまで三角柱の形に張られている。そこに置いて豆電球のセットを点滅させると外から見ても部屋の中から見てもとてもきれいだった。向かいの家から子供たちの歓声が聞こえ、カーテンを開けると目が合ったその子たちに手を振られたりした。そういうのが好きって女の子みたいだよねと当時つき合っていた彼女に言われたけど若い頃から割とそういうことが好きだったし基本的には今も好きだ。すごく楽しい。思い出すだけでも幸せな気分になれる。
塾の飾り付けをするのは、だから前回のハロウィーンのときも楽しかったし今回のクリスマスもとても楽しみにしている。ただちょっと残念なのは一般的に言ってクリスマスよりハロウィーンの方が意匠がおしゃれなグッズが多いんじゃないかということだ。ハロウィーンのときはあれも欲しいこれも欲しいと思いながら随分我慢したけど、クリスマスはそこまで心がときめかない。