指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

震災の後。

忘れられたワルツ 絲山秋子著 「忘れられたワルツ」
短編集。全部かどうかわからないけどいくつかの作品では震災の後だという状況が強く意識されている。そこには絶望もあるけどもちろん希望もある。登場人物の世界の組み立て方に同意できない作品もあったけど、世界のあり方には神でさえ手出しできないんじゃないかというのはよくわかる気がする。神だって勝手につくり出されて責任全部押し付けられたってそりゃ困るだろう。