指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ほんとはできる子だったのかな。

夏休みの宿題は六年生まで毎年手伝って来たし塾を始める前も折に触れて勉強は見たりしていて、子供の学力については僕なりのイメージがありそれが以前書いた中の上か上の下くらいだった。それが最近少し上方修正されているのは、やはり塾で教え始めたのがきっかけだった。学年によっては子供が使っていた教科書を使って授業をしていて、教科書に載ってる問題というのは基本的にはノートに答案を書くものだけどグラフとか選択問題(合致するものどうしを線でつなぐなど。)とかは直に教科書に書き込みがしてある。それを見るとことごとく正解してるんだけど、その同じ問題を塾の生徒さんたちがまるで正解できないというケースが少なくない。もしかしたら僕の教え方にも問題があるのかも知れないけどなんて言うか彼らに比べて自分の子供の方が話の飲み込みがよくて教えやすいようにも感じられる。もしかしてほんとはできる子だったのかな。だとしたらちょっと申し訳なかった気がする。一学期に比べて二学期はテストでの100点も多くなって塾での学習もまずまず効果を上げているみたいだ。