- アーティスト: 松任谷由実
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そんな雑多な楽曲集の中にユーミンの「最後の春休み」が入っていた。当時から曲の展開の途中にちょっとだけ無理があるんじゃないかと思っていたけど、卒業で意中の彼と言葉も交わせぬまま離ればなれになってしまう切なさと、春休みの持つなんとも言えないのどかさとがとてもよく調和している気がして大好きだった。誰もいない教室に過ぎたざわめきをそよ風が運んで来るというくだりなんて本当に切ない。でも、この曲もカセットデッキが無くなって以来ずっと聴いていなかった。今回のユーミンブームではアルバム「OLIVE」に収録されていると知り、「OLIVE」自体はまるで聴いたことはなかったんだけどこの曲のために図書館で借りて聴いた。「日本の恋と、ユーミンと。」で初めて知って大好きになった「青いエアメール」も収録されていて、このアルバムも聴き込んでいたらきっととても懐かしいアルバムになっていた気がする。関係ないけど同じようにFMで録音した中にユーミンの「さみしさのゆくえ」という曲が忘れ物のように入っていて地味だけどそれも好きでよく聴いた。それは前に触れた「ヒストリー」という荒井由実時代の楽曲を集めたベスト盤に収録されているので今でも聴き直すことができる。