指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

大家さんの雪かきを手伝う。

昨日は授業は休んだけどまあこんな雪の日に塾に問い合わせをしようという酔狂な人もいないとも思ったけど一応仕事は誠実にということで午後は例によって電話番をした。すると三時頃になって同じ建物の上の階に住んでいる大家さんが雪かきを始めた。そうなるとこちらもある意味運命共同体なところがあるので出かけていって手伝いましょうと声をかけた。雪かきに使えそうなものがちりとりしか無かったのでそれを持って行ったら大きなスコップが三本用意されていたので一本を借りて建物の前のアスファルトの雪かきをした。生まれて初めてという気もする。一年数ヶ月前まで力仕事も結構やってたんだけど今もそれほど衰えていなくて楽しく雪の山を積み上げていたら大家さんの高校生になる娘さんが雪だるまをつくり始めた。礼を言われていったん塾に引っ込んでいるとまた一時間ほどして雪かきが始まったので出て行った。いいよいいよと大家さんは言うんだけど開店休業ですからと言って手伝った。でもそれきり大家さんも諦めたらしく、夜塾を後にする頃には雪かきの痕跡などまるで無くなってしまいまだ結構な勢いで雪は降り続いていた。
今朝目覚めると特に筋肉痛とかいうこともなくてただ昨夜塾の前に積もっていた雪が気がかりだった。見て見ぬふりというのが個人的にとてもかっこ悪いことのように思われているのでさすがにあまり早いのもどうかと思いちょうどいいかなと思われた九時半くらいに塾まで出かけた。さっぱり雪かきされてたらちょっと申し訳ないなと思ってたけど何もしてなかったのでスコップを借りて雪かきを始めた。すぐに大家さんの奥さんが下りて来てそんなことしなくていいからと言われたけどある程度作業を進め、再度本当にもういいからと言われたので引き上げて来た。でも15分ほどで結構きれいになった。体を動かす仕事も悪くない。