たまに触れる中一の女子生徒さんは前にも書いたかも知れないけど数学が苦手でよほどその気にならないと数学の勉強をしようとしない。随分説得したんだけどそうそう言うことを聞くタイプでもないので困っていた。普段他の生徒さんに数学を教えている間は基本的に自習している。そこへ今度生徒さんの数が増えたら授業中なんだか彼女だけが置いてきぼりを喰ってるような印象ができ、そうなってみると彼女の方でも授業に参加したいと言うか、もう少し正確なニュアンスで言うとちょっかいをかけたい気持ちが出てきたみたいで指してもいないのに答えを言ったりし始めた。それでじゃあいっしょに授業受けてみたらと誘うとそう渋々という感じでもなく肯く。割りにエキセントリックな女子なんだけど男子はそれなりに気をつかってと言うか、やさしくと言うか接してくれていい雰囲気で数学と英語の授業を終えた。じゃあ、次回までにやって来てと数学の宿題を出すと彼女だけ「無理」という返事だったけど、僕的にはものすごい前進のような気がしている。次回までまだほんの数日だけど時間があるので、お母さんも巻き込んで宿題をやって来るよう促そうと思っている。だってこれが、数学をなんとかするための最後のチャンスかも知れないんだよ。