塾の郵便受けを開けたら宅配の業者さんの不在連絡票が入っていた。何かが届く予定は無かったので意外に思って確かめると生徒さんの親御さんからで「食品」とある。なんて言うかお中元的なものかと思われた。塾を始めて二度目の夏だけどこれまでそういうものをいただいたことは無い。とりあえず再配達をお願いすると前の会社でも顔なじみだった配送の人が持って来てくれたのはハムと焼き豚の詰め合わせだった。そんなのもらっていいんだろうか。
実はその親御さんはちょっと子供に厳しすぎるんじゃないかと個人的に思っていて、相談なんかを受けるときもとにかくのびのびやらせて自信をつけさせましょうということを言葉を変えて何度も言い聞かせてる状態だ。ちなみにその子が通ってるのはかなりの有名校で、もともとはできない子じゃないのかも知れないけどノートやテストを見せてもらっても学校で萎縮してしまってるのは明らかのように思われる。滅多に笑わない表情の暗さも気になるけど塾ではとても積極的に勉強していて、実際に塾で教えてもらうとよくわかると言ってるそうで少しずつ自信が付いて来たらしい。それで親御さんはちょっと依存に近いんじゃないかと思うほど事ある毎に相談のメールが届いたり、テストの結果にアドバイスを求められたりするようになった。こちらもできるだけのことはしているので確かにメールに返信したりテストを分析して手紙を書いたりするのに随分時間を割いてるとは言える。でもそうだとしても授業料以外の何かを改めていただくというのは違和感がある。こういうのって難しいなあ。
