指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

初出勤。

朝5時半前に起きてご飯食べてお弁当持って6時に家を出てバイトへ。仕事はある学校の校内清掃で7時から15時まで八時間。前に書いたか。問題はどれくらいきついのかということ。あまりきつくて塾の仕事に差し障るようならちょっと考え直さなければならない。午前中はまず二時間くらいかけて教室の清掃の段取りを社員の人から教わる。黒板の拭き方や忘れ物のチェック、掃除機のかけ方。いちばん注意すべきは「完璧な清掃というのは無い」ということ。限られた時間の中でどれだけ効率的にまあまあきれいに見せられるか。そのかねあいが難しいと言えば難しい訳だ。これはひとりでする仕事。次がカフェテリアの清掃でこれは三人ひと組。テーブルやごみ箱、窓ガラスの桟などの拭き掃除、床の掃除機がけ、床のモップがけなどを手分けして行う。これが大体一時間でここまでで午前10時。その後は校内のあちこちにあるごみ箱からごみを回収する仕事で、別にきつくはないんだけどモチベーションは持ちづらくはっきり言って若干へこむ。これが10時から二時間と13時から二時間の計四時間。ただし今日の午前中のごみの回収は、教えてくれるはずの人との連絡がうまく行ってなくて時間になっても詰め所にその人が現れず二時間ただ座ってるだけになった。別に誰にもとがめられなかったけど。お昼は正午から一時間の休憩。詰め所のテーブルで午前の作業の終わった人から順にお弁当を開く。午後のごみの回収は僕より年上のとても口数が少ないと社員の人から聞いたおじさんに教えてもらいながらだったんだけど、話に聞いていたよりずっといろいろしゃべる人で基本的にはどの程度手を抜いていいのかということを教えてもらった。仕事は定時より30分ほど前に終わったけどその後も僕にあてがわれた掃除機が調子が悪いだろうと直してくれたり親切にしてもらって、そういうところではものすごく気が軽くなったりした。また古参らしいおばさんも僕が自転車で通いたいと思ってることを誰かから聞いたらしく、その許可をもらうために学校に提出する申請書を持って来てくれたりした。教室の清掃ももうひとりでできますよと社員の人に太鼓判を押されたしまずまず無難な立ち上がりか。続けられるだろうか?続けなきゃね、ここ二年間大して仕事してないんだから。