指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

こんなにうれしいとは思わなかった。

都立高校の合格発表日で僕はバイトだったので本人と家人が見に行ったら合格していた。ラインの知らせを見た途端ものすごいうれしさがこみ上げてきた。本当に、こんなにうれしいとは思わなかった。本人の努力が報われたのがうれしいし本人の希望の進路に近づけたのがうれしいし今の家計では私立の高校に行かせることは不可能で、そうなると都立の二次募集で受験することになるけどかなり偏差値の低い高校しか選択肢がなくなる。そういう事態を避けることができてうれしかった。ああ本当によかった。
こういうことを書くのもどうかと思うけど村上春樹さんの「騎士団長殺し」の発売日が子供の入試の日と同じだとわかったとき受かると思った。前にも書いたことがあるけど「ノルウェイの森」の発売日が僕の誕生日と同じでその年すごくつらい誕生日を迎えそうだったのをとても助けられたことがあるからだ。他にも村上さんの作品に出て来る数字に個人的に運命的なものを感じるきっかけもあった。もちろん偶然なんだけど自分としてはその偶然を大切にしたい気持ちがある。とにかくおめでとう。よくがんばったね。