指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

その後。

この前のエントリで触れた算数のできない六年生がお試しの授業にやって来た。それで三十分強問題を解いたんだけど特に算数が苦手というほどでもない。どっちかと言うと得意な方に入る出来だ。なんならその子よりできない子なんていくらでもいる。それでお母さんにそう伝えた。聞くと学年の半分が私立中学を受験するためこの時期みんな成績が上がる。その子は受験しないので相対的に算数ができないように見えているということらしかった。なので中学受験の算数というのはかなり特殊だし、公立中へ行って公立の高校を目指すのならそういう算数は不要だということを丁寧に説明した。そんなことで劣等感を持つくらいなら、今できていることに自信を持って楽しく勉強した方がずっといい。お母さんは驚いたようだったけど納得したのかどうか。それから何日か経つけど追っての沙汰は何も無い。その他にもうひとりお試しの授業に来た小学生がいてさらに近くもうひとり今度は中学生が相談に来ることになっている。
他に三人、小学生が塾を辞めることになった。ひとりは家が引っ越して学校は変わらないものの塾から遠くなったとのこと。もうひとりはたぶん、新年度から学年と共に受講料も上がることになったためと思われる。そうなると知らせた直後に辞めたいと言って来たから。まあそれくらいの評価しかしてもらえないのなら仕方ない。去る者は、追わない。最後のひとりは親御さんの転勤で遠方に転校しなければならなくなったということでまあこれはどうしようもない。