指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

借金が終わる。

 今年の六月で借金が返し終わるんだけど六月までに返済する金額と同額の貯金がすでにできている。今月分の収入からは借金の返済のことは考えに入れなくてよくなった訳でそれはだいぶ肩の荷が下りた感を与える。この時期受験が終わった生徒さんが一定量辞めるので一時的に収入が減るんだけど新学期になると進級した生徒さんの授業の回数が増えたり、小学生から中学生になって英語の授業が加わったりしてわずかながらもたいていの生徒さんの受講料が上がるので全体としては結構な増収となる上に返済もなくなるので見通しは明るいような気がする。気がする、と言うのは実際にその時期になってみないとわからないからで新学期で辞めてしまう生徒さんというのもある程度覚悟しておかなければならない。この仕事も七年目を迎えるけど不確定要素というのはいつまで経ってもついて回る。まあそれが自営ということなので仕方ないと言えば言える。

 借金をしている信用金庫の通帳を見ると返済が引き落としになるほんの数日前にその月の返済額を入金している月が何ヶ月も続いている。引き落としになると残高は数百円になりそれが翌月の引き落とし直前にまた入金するまでそのままだ。毎月返済額を入金すると、ああ今月も無事返すことができたと小さなため息をつき続けた五年間だった。そのときはなんとも思ってなかったけど今から思うとやはりきつい五年間だったような気がする。