指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

四部作全部読めるだろうか。

アレクサンドリア四重奏 1 ジュスティーヌ

アレクサンドリア四重奏 1 ジュスティーヌ

たいていの本は一度読み始めたら最後まで読むけどこの本は昨年の11月に読み始めてから何日かして最終章の前で読むのをやめてしまった。それから一ヶ月以上のブランクがあった。それはブランクと言うよりも他のどんな本も読めないスランプと言ってよかった。好調を維持していたのにある投手と対戦した直後突如打てなくなる打者というのがたまにいるけどそんな感じだ。それまでの調子良さをすっかり崩されてしまった。その間に自分にとっての「ご馳走」本も出版されたんだけど買うだけ買って読めなかった。どんな大好物を前にしてもおなかが空いた気がしない。かなりの重傷と言えた。それでしばらく悶々としてたんだけど今日になってふとあと何ページ残ってるんだろうと気になった。確かめてみたら30ページちょっとだとわかった。それで最後まで読んでみる気になった。登場人物の何人かはどんな人だったか忘れていたけど構わずとにかく最後まで読み通した。
物語が時系列に進まない小説というのは別に珍しくない。好きなガルシア=マルケスの作品にもそういうタイプのものがある。ただし本作の場合は物語が時系列でないだけでなく、しばしば主観的かつ内省的過ぎて描写の意味がわからないという状況が訪れるようにできている。ここまでディープに個人的な感受性の世界を切り開かれてもとても着いて行けない。それが正直な感想ということになった。それで「解説」を読んでとても納得した。要するにそういう風に書いてある訳だ。四部作の第一作なのであと三作どうせなら読んでみたいけど読めるかどうか自信がない。とりあえず買ってある大好物を読んでから改めて考えてみたい。