- 作者: ロレンス・ダレル,高松雄一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/03/17
- メディア: 単行本
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物語が時系列に進まない小説というのは別に珍しくない。好きなガルシア=マルケスの作品にもそういうタイプのものがある。ただし本作の場合は物語が時系列でないだけでなく、しばしば主観的かつ内省的過ぎて描写の意味がわからないという状況が訪れるようにできている。ここまでディープに個人的な感受性の世界を切り開かれてもとても着いて行けない。それが正直な感想ということになった。それで「解説」を読んでとても納得した。要するにそういう風に書いてある訳だ。四部作の第一作なのであと三作どうせなら読んでみたいけど読めるかどうか自信がない。とりあえず買ってある大好物を読んでから改めて考えてみたい。