指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ビジネス文書の書き方。

ビジネス文書の書き方というのを正式に習ったことはないけどそれでも二十年以上会社勤めをしていたのでそこそこまともな文書が書けると思っている。おそらく長い間にはウェブなどで適切な書き方を調べたこともあったんじゃないかと(覚えてないけど)思う。それは家人も認めるところでたとえば出版社とのやりとりのメールなんかは自分では書けないから書いてくれと言うので代書している。文というのは心を込めて書くとある程度は心のこもったものになるので相手に感じよく思ってもらうためにはやはり丁寧に書いた方がいい気がする。話は変わるけど塾で保護者の方たちによくメールを書く。塾のスケジュールやら生徒さんが病欠する知らせに対するお見舞いやら遅れている授業料の催促やらいろいろだ。メールの場合は挨拶は簡単に済ませ、もしくは挨拶抜きでいきなり用件だけ書けばいいという考え方もあるらしい。実際そういう保護者の方もいるけど個人的にはそういうことができない。かなりきちんとした前置きを書くし用件も結びも割とかっちりしている。客商売だからということももちろんあるんだけどちょっとだけ偉そうに言うと文章を書くことに対する倫理的な態度とでも言うべきものをあまり崩したくないのだと思う。もうひとつ文章というのは相手との距離の取り方という面を含んでいるので丁寧に書くことによって相手との距離を遠くしておきたいという思いもあるようだ。もちろん慇懃無礼になるのはまずいけどとりあえずこの書き方で誰かとトラブルになったことはこれまで一度もない。