指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

採用辞退その2。

 PC関連のバイトのその後は、もう一度呼び出されて最終面接と適性検査を受けた。面接では勤務地が希望通りに行かない場合と、塾の仕事との両立について割にしつこく聞かれた。仕事を引き受けるかどうかは後で考えるとしてとりあえず採用されることを優先して答えたので先方としては満足の行く答えだったかも知れない。正直大変な仕事ですよ、とぶっちゃけたことを言われそれはその時点ですでに想像がついていたのでそれでも構わないと答えたりもした。もちろん構わなくはないんだけど。それで二、三日後にメールが来てまさかと思ったけど合格になっていて勤務地を知らせてきた。うちからそう遠くはないものの塾の時間帯には充分大きい影響を与える距離でいろいろ考えてやはり辞退することに決めた。それでその旨メールで知らせると翌日返信があって残念だが承知したとあった。円満に終わってよかったと思った。もう一箇所ちょっと変わった講師を募集しているところを見つけてすごく時給がよかったこともあって応募したら説明会に来いという知らせで今日行ってきた。詳しくは省くけど途中で例によって勤務地が遠くになるかも知れないと示唆されてまたかと思ってたらその後今度は同業他社は駄目という話が出て来た。同業他社とは具体的には何かと参加者のうちのひとりが尋ねるとまんま小学生向けの学習塾とか、という答えだったのでその後予定されていたテストを受けずに帰ってきた。まあ考えてみれば同業は駄目というのも無理のない話かも知れない。でもたかがバイトの面接なのに結構な時間かけて履歴書つくってネクタイ締めて慣れない革靴履いて今まで一度も降りたことのない駅まで出向いてエレベーターでオフィスビルの何階かに上がってこりゃ駄目だと思って帰ることをいったい何度繰り返せばいいんだと思う。石川啄木ならじっと手を見ると思う。