指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

クラスターにいちばん近い場所。

 午前中は春期講習なのでお昼近くになって家人といつものスーパーへ行った。昨日の都知事の発言を受けて買い占めが起きているとも報じられていてまあそれならそれで仕方ないけど一応店を見に行ってみようという風に話がまとまったからだ。ちなみに都知事はああいうことを言うなら買い占めなどの行為はしないように呼びかけるべきだったんじゃないかと思う。こうなることは目に見えてたんだから。スーパーはいつもより相当混み合っていたけど買うものが何も無いというほどではなかった。ただレジに並ぶ列が今まで見たことのある最高の長さの数倍になっていて陳列棚から商品を取るのも一苦労という有様だった。時間がかかりそうなのでお昼はスーパーのお弁当を食べることにして最低限夕食の材料と焼酎やらお菓子やらコーラやら普段口にしていてストックがなくなりそうなものをひと通り買った。それで列に並んでから会計が済むまでに丸一時間かかった。換気がされてなくて人が密集していて年寄りがおしゃべりをしている環境で正に昨日都知事が避けるように言っていた通りの場所だった。市中には一定の割合で感染者がいる状態にあるというのが正しい想像力の指し示すところだろう。だとするなら今の日常の中でクラスターにいちばん近い場所がそこだった。連れて行ってくれたのは他ならぬ都知事だったという訳。