指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

折れ目が気になる。

 基本的に図書館の本は読まないんだけど今回は絶対持ってるのにどこにあるかわからないということで買い直す訳にも行かず「騎士団長殺し」の第1部を図書館で借りて読んだ。するとあちこちにページが折れてるところが見つかった。別に本をすごく大事にしてる訳でもないんだけど(むしろ必要ならドッグイヤーする。自分の本であれば。)端っこが三角に折れているのはページとしての正しいあり方ではない気がする。それでこまめに直しながら読んだ。少し前に「1Q84」を読み直したときも割に細かくページが折れていた。どうしてだろうと考えて前の会社で四、五人の社員に貸したことを思い出した。今回読み返した十数冊の本でページが折れてるのが見つかったのは「1Q84」だけなので貸した誰かが折り曲げたまま返したんだろうと思う。別にそれがいやという訳でもなくて全部元通りに直したのでそれはそれで構わない。ただ人から借りた本をそういう風にして返す人もいるんだなと思うだけだ。それで思い出したんだけど同じラインのお話で塾ではよく傘を生徒さんに貸すんだけどそれを乾かしてから返すおうちというのはほとんどない。平気で濡れたままで返してくる。個人的にはその神経がわからない。貸したのと明らかに異なる(でも透明なビニール傘というところだけ共通している)古くて汚い傘を返されたことが一度あったけどそこのおうちは普段から非常識なところが散見されたのでまあそういうこともあるかと思った。貸す方が悪い。でも僕なら必ず乾かしてから丁寧に巻き直して返すけどね。