指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

Hall and Oatesの「Rock'n Soul Part 1」。

Rock 'n Soul Part 1

Rock 'n Soul Part 1

  • アーティスト:Hall & Oates
  • 発売日: 2017/12/01
  • メディア: CD
 

  Hall and Oatesの名前を知ったのは「Maneater」がヒットして当時毎日のようにラジオで音楽を聴いてて何度も耳にしたせいだったと思う。今調べるとリリースは1982年僕は18歳から19歳になる年ですでに上京して一年目の浪人生活を送っていた。実を言うとそれほど好きな曲ではなかった。この頃は多分Duran DuranとかCulture ClubとかWham!とかが出てきたんだと思う。今では誰もそれについて触れないけどオーストラリアのMen at Workなんかがすごく癖のある曲を歌っていたしBilly Joelもまだ定期的に曲をリリースしていた。Policeなんかもよかった。Michael Jacksonの大ヒットアルバム「Thriller」は調べるとこの年の12月1日に出ている。つまり簡単に言うと聴く曲にはまったく不自由してなかった。わざわざHall and Oatesを聴く必要なんて全然なかった。少なくとも僕にはそう思われた。ところが翌1983年10月(これも今調べた。)にこの「Rock'n Soul Part 1」がリリースされるとその一曲目の「Say It isn't So」が個人的な偏愛スポットに見事にはまる。この頃はある種のリズム・セクションのサウンドに強烈にはまっていていろいろマイナーな曲も偏愛していた。たとえばThomas Dolbyの「彼女はサイエンス」(「She Blinded Me with Science」だったかな。)とかFreeezeの「I.O.U.」とかマイケル・センベロ(綴りがわからない。)の「Automatic Man」とか多分続けて聴くとどういう好みなのかおわかりいただけると思うんだけどそのライン上にその曲も位置していた。初めはラジオで聴いていいなあと思ってたんだけどそのうちレンタル屋でアルバムを見つけて借りてきてカセットに録音して本当に何度も聴いた。でも結局Hall and Oatesのファンになった訳でもなくてこのアルバム自体も全体としては退屈な曲も結構あると今では思う。もちろんいくつかは今でも大好きだけど。そうやって昔好きだった曲をひとつひとつ集め直すのは思い出を補完しているようにも思えるし逆に意外と前向きな行為なんじゃないかという気もする。