指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

共感は求めない。

エイリアンズ

エイリアンズ

  • アーティスト:キリンジ
  • 発売日: 2000/10/12
  • メディア: CD
 

 少し前にキム・カーンズの「Bette Davis Eyes」がとても気に入ってるということにつれて触れた。それからサイモンとガーファンクルの「Scarborough Fair」についても。そこには自分が気に入ってるという以外の共通項は何もない。いや両方とも古い曲なのになんで今更という共通項もあるかも知れない。それについては頭の片隅にずっと眠っていたものが不意に目を覚まして聴くことを強く要求したとしか説明のしようがない。そして実際に聴いてみたらずっと聴いていたくなったということだ。ここ数ヶ月で似たような経緯をたどって自分のもとに集まった曲が他にも数曲ある。たとえばキリンジの「エイリアンズ」。これは前の会社の倉庫でいつもFMラジオを聴いていてそれで耳にとまった一曲。初めは声が小田和正さんに似てるな小田さんの曲なのかなと思ってラジオから流れる度に少し注意して聴いていたらそうでなくキリンジというミュージシャンの作品だとわかった。なんて言うかどこから来たのか出自のわからない名曲だと思う。すごくオリジナルで何にも似ていない気がする。聴いてると不思議な形で感情を揺らされ何か得体の知れないものが自分の中に生まれる。それが心地よいとでも言えばいいか。それから「俺たちの勲章のテーマ」。これはかなり昔松田優作さんと中村雅俊さんが出演したテレビの確か刑事物のドラマの主題歌でインストゥルメンタルだ。まだ中学生くらいだったと思うけど(追記、小学六年生だったことが後で判明。)この曲がすごく好きで最近探したら図書館にCDがあったので借りた。ジャケットに「俺たちの紋章のテーマ」というなんだかドラクエめいたタイトルが掲載されてるけど多分それは間違いで勲章が正しいと思う。作曲は吉田拓郎さん。なんかすごく時代を感じる曲で中学生(追記、ではなく小六)だった頃の心持ちに少しだけ触れることができる。あの頃はあの頃で割につらいなと思って生きてた気がするけど今から思えばすごく無邪気でそういう意味では今とは違った意味で幸せだったのかも知れない。そんなノスタルジックな気持ちを掘り起こされる。最後が大原ゆい子さんの「ゼロセンチメートル」、言わずと知れた「からかい上手の高木さん2」のオープニングテーマ。これは歌詞に一部何を言ってるのかわからないところがあるんだけど(「夕暮れどきの」からのくだりとか。)わかるところはわかり過ぎるほどよく高木さんの内心を表していると思う。それからサビのメロディーで始まった後すぐに挟まれる間奏がすごく盛り上がる。これから高木さんのアニメが始まるというどきどき感が個人的にすり込まれてしまってるのかも知れない。
 というどんな意味から言ってもばらばらな五曲をひとつのプレイリストに入れてランダムにリピートさせている。我ながらクレイジーソルトみたいだと思いながら聴いてるんだけどこれがものすごくいい。もちろん誰の共感も求めない。もう何曲かここに加えたい曲があるのでもう少しの間地道に探して行く。