指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

忘れていたこと。

 子供の入学式も済み学生証も交付になったのでいよいよ重い腰を上げて奨学金の申請をすることにした。つか申請というのは正確には正しくなくて大学に入れば奨学金がもらえることは昨年審査が済んですでに決まっていた。その決定通知を大学に提出するとIDとパスワード(かなんかそれに類いするもの)がもらえてそれを使って今度はJASSOにウェブ経由で本当に大学に受かったことを報告する。するとやっと奨学金が下りる。最初に書類をもらってから足かけ十ヶ月かかることになる。この間まるで興味もなければ読みたくもない書類に事細かに目を通し間違えないように慎重に書類に書き込んだり本人が書かなければいけないところは子供に説明して書かせたりウェブサイトにログインして必要事項を打ち込んだり本当に本当に本当に大変だった。大体自慢じゃないけど僕は小説やエッセイや興味のある評論なんかは読めてもその他の実用的な文章というのを読むのがすごく苦手だ。トリセツなんかも読めないし就活のときは仕方なく読んでたけど新聞なんかも基本的には読めない。無理すれば読めないこともないけど相当な抵抗を感じる。(今日NHKアナウンサーの井上あさひさんが全国紙は全部読むというのを知って大げさでなく戦りつした。すごい。僕には絶対にできない。)現代詩なんかも読めないけどこれはまあちょっと意味合いが変わってくるだろう。あんまり読めないのである種の障がいを疑いたくなるほどなんだけど本当に障がいを持つ生徒さんがどれほど苦労しているかを知ってるのでそう簡単に障がいとは言えない。また言いたくない。という訳でここまで割に茨の道だった。本当は受験生本人がやるべき作業なんだけど受験生にやらせるのもかわいそうだということで代わりにやってる親御さんも相当数いるんじゃないかと推察される。読むことが僕ほど苦手じゃないことを祈るばかりだ。
 ところでひとつ忘れていたことを大学に書類を提出する際に思い出した。それは奨学金がもらえる条件が整うと学費の減免が受けられるということだ。JASSOでなく大学のサイトで手続きの詳細を調べると学費の減免を申請する方法が書いてあり必要な用紙がダウンロードできるようになっているのに気づいた。すごく親切だ。所得とかによって減免の額が変わるのか金額は記載がないんだけどなんだか一気に気分が明るくなった。喜んでダウンロードして必要事項を記入し添付すべき書類を用意した。どれくらい減免になるのか今からとても楽しみだ。