指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ティとティー問題。

 この前ベイ・シティー・ローラーズについて触れたとき改めて気づいたんだけどこのバンドの正式な表記はベイ・シティ・ローラーズのようだ。シティーではなくシティが正式ということだ。同じような例としてサンシャイン・シティがある。サンシャイン・シティーではなくサンシャイン・シティが正式な表記のようだ。
 似たような例で小説を読んでるとソファという表記を見かけることがある。ソファーではなくソファだ。確かに英語のsofaはソファーではなくどちらかと言えばソウファに近い発音に聞こえる。でも日本語でこの言葉を発音するときたいていの人が「そふぁあ」に似た発音をすると思う。ソファのファというのはたとえばド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドというときのファと同じで「ふぁ」と発音すべきであり「ふぁあ」にはならない。「ふぁあ」と発音させたければファーと表記するしかない。
 それで何が言いたいかと言うとアやイを小さく表記するとそれだけでその音を伸ばしたことになると無意識に思ってる人が一定量いるんじゃないかということだ。僕に言わせればソファは「そふぁ」でありサンシャイン・シティは「さんしゃいん・してぃ」と発音すべきで伸ばしたいならそれぞれソファー、シティーと表記しなければならないことになる。だから割と以前から正式な表記と異なってると気づいていながら頑固に(頑迷に?)ソファー、シティーと書くようにしている。だって「そふぁ」や「してぃ」じゃ音(おん)として気持ち悪くないですか?なんか大して高くない段差に不意につまづいたときのような気がしてしまう。この伝で行けばたとえばディズニーランドは「でぃいずにいらんど」と読まなきゃいけないことになりませんか?というのはでもいちゃもんのつけ過ぎで単語の最後のァやィだけが伸ばす対象になると錯視(と、この際もう言っちゃうけど。)されているようだ。正直やめて欲しいと思う。
 と、ここまで書いてきて念のためサンシャイン・シティーのサイトで正式な表記を確認すると「サンシャインシティ」で中黒すらなかった。中黒のあるなしは表記者によってかなり自由だと思うのでもちろんそれには文句は言わない。ただおそらくこのブログではどこまでもサンシャイン・シティーと表記し続ける覚悟を固めただけの話だ。