指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

やだなあ。

 早いものであと一ヶ月ちょっと経つと区立の小中学校は夏休みに入る。新型コロナによる期間の調整はないようだ。だからそろそろ夏期講習会の準備をしなければならない。去年は確かこの時期受験生がひとりもいなくてだから夏期講習会も適当にやったような気がする。2019年は今エクセルにまとめたものを見ると週四日午前中と午後の早い時間帯の二回ずつやって午前中は受験生の、午後の早い時間帯は他の学年の講習にあてた。合計五人参加で20万円近い荒稼ぎ(でもないか。)をしてる。しかしよくやったなあと我ながら感心する。夏休みの約40日の間計25日にわたって昼寝もせずに午前中二時間半午後は七時間半の計十時間労働。でもこのときの受験生は中一の最初からずっと通い続けてくれてた生徒さんだったので気合いが違ったんだと思う。結果ひとりは無理かなと思ってた都立高に受かった。もうひとりはちょっと障がいがあったので手に職をつけるためにそういう系列の高校へ行き最後のひとりは第一志望は落ちてしまって滑り止めの私立へ行った。2018年も2017年もふたりか三人受験生がいたので結構きちんと夏期講習をしたと思う。
 今の体力でそれができるかと言うとやや心許ない。受験生だけならもしかしたらなんとかなるかも知れないけど他の学年は難しい気がする。学年が一緒なら何人いても授業すること自体は楽だ。教える内容が同じならひとり教えるのも五人教えるのも労力としてはほとんど変わらないからだ。でも複数の学年の授業を同時にするとなると複数の物語を同時に語るのと同じでこれは結構面倒なことになる。2019年はそれを踏まえて受験生だけ別の時間帯に集めたんだろうけど今の生活で昼寝抜きで他の学年の分の授業することは体力的にちょっと無理なように思われる。かと言って他の学年でも熱心な生徒さんは夏期講習を望むのでそれをまるで無視するのも塾としてどうなのかとも思う。うーん。どうしようかな。気が重いな。やだなあ。