指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

書類に不備。

 奨学金の借用書に当たる書類を大学に提出してもらうために子供に持たせたらラインが来て書類に不備があったと言う。返済の仕方がふたつあってどちらかにチェックを入れるべきところ入ってなかったそうだ。もう完全に頭に来たので当たり散らすことにするけどそんな大事なことをなんで最後の書類に書き込まなきゃならないんだ?ウェブで借用の申し込みをした際にあれだけ面倒な手続きをさせたんだから面倒ついでに返済の仕方くらい選べるようにしとけばいいじゃないか。それを最後の最後の書類に書かせる意味がわからん。具体的なこちらの情報はすべてウェブで伝達済み、借用書は本人と保証人と連帯保証人の署名捺印を提出するだけの形式的なものという位置づけにどうしたって見えるだろうが。だいたいこの借用書が来るまで返済の期間も額もこちらからは確認できないというのもどうかしてる。それこそウェブで自動計算でもなんでも使ってわかるようにしておくべきだろうよ黙ってたけど。それってかなり大切な情報じゃないか?これもう少しストレスフリーにしないと誰にでも気軽に使える奨学金にはならないぜ。奨学生の自覚を促すって大きなお世話だよ。まず簡単な手続きで広く奨学生にしといて成績が一定程度取れなければ取り消すってやり方の方がよほど奨学金の趣旨にかなうだろうが。だってこれだけの高い壁を誰もが容易に乗り越えられるはずないんだから。ああ心底やんなった。
 と思ったけどその後体験授業があって見事ご成約でごきげん。なんと今年になって七件目。コンスタントに月にひとりずつ入ってもらえるとこの仕事は随分楽になる。