指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

いろいろなブログ。

 自分で書いてても今どきブログでもないのかなと思わないでもないんだけどとりあえず文章を書くことは好きなのでそれが主な動力となって書き続けている。昔から読ませていただいて来たブログの多くはなくなったり休止になってたり更新がもう長い間止まっていたりあるいは間遠になってたりして寂しいと言えば寂しい。でもまあ生活には変化が付きものだしそれぞれのライフスタイルなり生活の中でのプライオリティーなりが変わればブログにまで手が回らなくなるなんて当たり前にあることだろうからそういうのも仕方ないんだろうなと自分なりには納得している。それでこの前飯島真理さんのブログを読み始めたのをきっかけにおもしろそうなブログを探すともなく探している。飯島さんはロサンジェルス在住でそこからの視点は日本国内からの視点とは随分違いがあるようで政治的な発言もたまにあることも手伝っておもしろいばかりでなく考えさせられたりいや自分はそうは思わないという違和感を抱かされたりしながら読ませていただいている。昔なら違和感があればすぐに読むのを止めたものだけど年を食った今は少しは我慢もできるようになったみたいでそれでも読み続けている。ただしご本人に直に異を唱えることだけは避けたいと思っていてその必要を感じたら読むのを止めようと心に決めている。アンチになるくらいなら自分からその場を立ち去った方がいい。その他にも最近いくつか今まで読んでなかったブログを読んでいる。それらに共通する特徴はおそらく比較的若い人たちによって書かれていることと一文を書くとすぐに改行してあることだ。改行ばかりか次の文までの間に数行の空白がある場合もある。そして段落(らしきもの)を分けたいときはさらに多くの空白が置かれる。そのためか一つの文は短い。二行にわたることは周到に避けられているように見える。これらのことから感じられるのは文章のリズムの喪失ということじゃないかと思われる。これだけぶつ切りになってるとすかすかな印象で逆にある意味風通しがよくて読みやすいのかも知れないけどリズムを持たせるのは難しい気がする。これは僕たち(という言葉で何をひとくくりにしてるか自分でもよくわかんないけど。)がブログを書き始めた頃には全くなかったスタイルだ。家人に尋ねるとスマホで読んでる人たちに対してこのスタイルだとページをたくさん送らなければならずそれはページビューの増加につながってそのブログに対する評価を上げるということだった。はあ。結構計算高いんだね。と自分で書いてきて決してそれらのブログに好感を持って読んでる訳じゃないらしいということがわかって来た。だから後はさらっとご紹介。ひとつは最近無職になった人が無職の生活について書いてるブログで早い話が無職になった自分を正当化することがモチーフとしか思えない。その割にやけにプライバシーポリシーがしっかりしててアフィリエイトとかもやってるようで本気でブログからの収入を当てにしてるみたいだ。もうひとつはママ友からのマウンティングにクレームするブログらしいけど読んでて正直その相手に面と向かって言えばいいのにと思わずにいられない。最後も子育てブログだけどとりあえず相手の言うことをきちんと理解するリテラシーを鍛える方が先じゃないですかとアドバイスしたい。村上春樹さんが自分がSNSをやらないのはSNS上の文章はあまり上等なものじゃないからという趣旨のことを書かれてた記憶がある。自戒もあるけどまあそうですねとも思う。