指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

wantを知らない。

 最近塾に来た中二の生徒さんは不登校気味ということでどれくらい通学できてるのかわからないけど不登校は本当にデリケートな問題で下手につつくと本人をすごく嫌な気持ちにさせてしまうので学校のことは一切聞かないことにしている。ただ英語がとても不得意そうなので基礎の基礎から復習を始めた。するとwantが訳せいないことがわかった。ということはかなりの重傷ということになると思う。ただ数学は少なくとも塾で教えたことはそれなりにわかってるようなので学習障害がある訳ではなさそうに思える。英語は単語を覚えないとどうしようもないんだけど前にも書いたかも知れないけど腰を据えて何かを覚えるという作業を面倒がる生徒さんというのが一定数いて困る。個人的には新しい単語を覚えると世界が広がるような気がして楽しかったので喜んでどんどん覚えた記憶がある。そんな生徒さんなら教える方もさぞかしやりやすかったろうと思う。でもそうではないので手取り足取りで静かに進んで行くしかない。
 もうひとり7月30日に触れた中一の生徒さんもすでに書いた通り英語が苦手だ。ただ当初は勉強の習慣をつけることが最優先のように思われてそのために毎日自習のために塾に来ていいかと問われたのでいいということにした。するとほんとに毎日塾に来て夏休みの宿題を1時間半くらいやる。お母さんが言うのと違ってすごく集中してるのでなかなかいいんじゃないかと思ってた。質問もきちんとするし。すると昨日お母さんからメールが来て夏休みの宿題だけでは足りないと本人に言い聞かせて欲しいとか英語の宿題を出せとか言って来た。ただそれでは当初の目的からぶれてしまう。まず気持ちよく集中して勉強する習慣をつける方が先だ。今塾ではそれができている。充分な成果だ。負荷をかけるのはもっと後の話だ。そう思ったのでその旨メールした。すると返信があって塾で集中してるなら安心だとあった。でもいちばんの問題はこのお母さんだという印象は拭えない。学習相談のときあれだけ話をまとめて割に確固とした方針を立てたのにあっという間に耐えられなくなって余計な口出しを始める。言っとくけどろくなことにならないよ。子供といえども独立した人格なんだ。母親の所有物じゃないんだぜ。