指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

雨の日の新しい靴。

 子供は朝からサンリオ・ピューロランドに遊びに行くと言って出かける。雨の降る寒い日だ。教材を買わねばならなかったので家人と池袋の三省堂書店へ。雨の中さすがにサンダルは無理なので塾に置いてあるアディダスのスーパースターを取りに行って履く。雨の日に新しい靴を履き下ろすというのもどうかと思うけど他に方法もない。以前はスニーカーと言えばこれに決めていて履きつぶしては買い替え履きつぶしては買い替えを繰り返していた。スタン・スミスも確かにかっこいい。でもやっぱりアディダスには三本線がないとねということでスーパースター派を続けている。一時期塾を始めたばかりで本当にお金がなかった頃はスーパーで売ってる安めのアディダスの靴を何足か買った。でもなんかパチもんみたいで気が引けるんだよね。それでいつからかやめてしまった。これからも武士は食わねどスーパースターで行きたい。
 昨日出かけたときあまり寒いのでユニクロに寄ってパーカを買った。グレーのパーカは個人的にはマストアイテムで数年に一度は買い換える。ちょうどその交換期に今年が当たってた訳だ。今年のグレーはいつもより明るめ。でも何年か前にグレーが霜降りしかなくて霜降りは好きじゃないんだけど仕方なく買ったことがあり多少明るい色合いでもそれよりはずっといい。今日はこの前書いたcoenのチェックのシャツにチノパン、パーカにスーパースター。悪くないと思う。派手すぎないしそれなりに清潔感がある。
 教材を買ってしまうと特にやることもなかったので西武の地下とISPをうろうろする。Little Chefでいつものセロリのおひたしを買いキルンでローストビーフを買いISPのカルディーでキャンベルのスープが安かったので二缶買いそれから西武に戻ってお弁当を買う。最後に駅前のスーパーで夕飯の用意と家人の分のアルコールを買って帰宅。後はお決まりのコースで昼寝。それからこの前ウェブで受けたセミナーの会社の人からその後アポを取られたので塾で接客。今年から中学の英語の教科書がすごく難しくなってる上に来年から都立高校の入試にスピーキングが導入されることになってそりゃできる子はいいかも知れないけどできない子にとってはますます英語の敷居が高くなると思う、教育委員会は一体何をそんなに焦ってるんだと言うと確かにその通りかも知れないけどこの傾向は不可逆だと返される。大体一人一台タブレットを渡せば学力が底上げできると本気で思ってるんだろうか。そんなもんなくてもできる子はできるしあってもできない子はできないのが勉強だと思うが。それと学校教育を変えれば生徒たちの英語のレベルが上がると思ってるなら思い上がりも甚だしい。端的に言って学校にそんな力は初めからない。だって中学や高校でこの英語の先生の授業すごいよくわかると思ったことあります?個人的には一度もない。英語が得意になったのはひとえに自分の努力だという記憶しかない。予備校では故伊藤和夫先生の授業で感動したのを鮮やかに覚えてるけどね。学校の英語教育は塾や予備校や本人の学外での努力を暗黙の前提としながらなんとかやって来たくせに今更学校が音頭をとって英語力アップしましょうって何様なんだよと思う。もうひとつ言っとくと都立入試のスピーキング導入にせよ中学のタブレット導入にせよ大手の業者がバックアップしている。それって結構なビッグマネーだよね。無駄なお金だったと言われなきゃいいねとそうなりゃいいのにと思いながら思う。もちろん誰も責任なんてとらないんだろうけど。そもそもパソコンとか英会話とかプログラミングとかそういうのって誰もができなきゃいけないことなんだろうか。つまりそれは学校で教えるべきことなんだろうか。やりたい人やらなくちゃならない人だけが自分の選択でやればいいことなんじゃないかという気がする。だってそれを学校で教えることに苦痛を感じる生徒さんって絶対相当数いるんだから。