指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

書く日々。

 前の会社では一時期サイトを四つ運営していた。会社紹介のサイト、商品カタログみたいなサイト、それから通販用のサイトがふたつ。と言っても定期的に更新するのは商品カタログサイトのみで会社紹介のサイトははめ殺しの窓みたいなものでつくったときのままほっておかれていた。会社の住所や電話番号や経営理念がそう頻繁に更新されるはずないから。通販用のサイトも滅多に手を入れることはなかった。ただたまに受注があるとそのときは商品の確保から伝票作りから梱包から発送までひとりで片付けねばならなかった。何しろ小さな会社だったから。だから四つのサイトの運営と言ってもたとえば通販の受注が重なったりしなければさほど大変とも思わなかった。カタログサイトの定期更新のときだけ何日かかけてまとめて文章を書くだけだ。
 今は塾のサイトとこのブログと新しいブログとの三つを管理している。塾のサイトはできるだけ毎日少しずつでも更新するよう心がけている。ふたつのブログも同様だ。だから日によっては一日に結構な量の文を書くことになる。仕事の谷間にいる家人なんかよりよっぽどたくさん書いてるんじゃないかと思う。違うのは家人の場合は書けば書くだけお金になり僕の場合は書いても書いても一銭にもならないことだ。とかいう自嘲はでも書くことが好きなんだからしょうがないじゃないかということで自分なりには収めることができる。
 最近このブログではすでに書いたことをまた書くということが結構起きている。書いたこと忘れちゃうんだね。だからその日にあった新しいことを書けばそれが防げるんじゃないかと言えば話はそう簡単じゃなくて日々というのは大体パターン化されてしまってるので今日あったことを書いてもそれが二、三日前に書いたこととほぼ一緒ということもありうる。だからほんとは新しく読んだ本とかのことを延々書いてればいいんじゃないかと思う。ただ書くことより読むことの方が難しいと常々考えていて年と共にその傾向がますます顕著になってるので今後読書量が増えるとも思えないしだからこの案もあまり有効じゃない。また同じこと書いてると思っても温かい目でご覧下さい。とにかく今のところ暇さえあればパソコンに向かって考え考え何か書いている。この状態が当分続くと思うけどでも本も読まなきゃなあ。