指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ひとり静かに涙を流す曲。

帰郷

帰郷

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 少し前にさだまさしさんの「フレディもしくは三教街」という曲についてこのブログで触れたときあれそう言えばこの曲は持ってないなと改めて気づいた。例によって図書館のサイトで検索したらヒットしたので借りた。さだまさしさんの「帰郷」というアルバム。ちなみにこの曲はさださんがソロになる前に組んでいたユニット「グレープ」時代の曲ということだ。昔々すでにグレープは解散してしまっていた僕が高校生の頃グレープの三枚のアルバムをボックス入りにしたのを持っていた。そのうちの一枚(レコードです。)が「コミュニケーション」というタイトルでその中にこの「フレディ・・・」が収録されていたらしい。曲ははっきり覚えているけどアルバムのタイトルなどはさっき調べて知った。そのアルバムでこの曲を聴いていたんだと思う。
 今回借りて来た「帰郷」は1986年に出たさださんのセルフカバーアルバムでオリジナルとはテイクが異なる。当然アレンジも少し違うようだ。収録曲はものすごいラインナップで「関白宣言」はじめグレープ時代も含めた初期のさださんの名曲がほとんど収められている。そして「フレディ・・・」は本当にすばらしい曲で「あつまれどうぶつの森」のデータが最近追加になり新しくできることが増えたのでずっとプレイしてる家人の横でヘッドフォンで聴きながらひとり静かに涙を流す。でもやっぱりオリジナルで聴きたくて改めて図書館で検索したら「コミュニケーション」のCDがヒットしたのでリクエストした。さださんとユニットを組んでた吉田正美さんという方はちなみに男性でさださんに比べるとつくった曲は少なくて内容も地味だった記憶がある。でも個人的には全然悪くないと思っていた。今回吉田さんの曲が聴けるというのもものすごく楽しみ。
 もしかしたら前にも書いたかも知れないけど手塚治虫さんの「どろろ」で百鬼丸は自らの失われた身体を徐々に取り戻して行く。若い頃好きだったものをこうして少しずつ取り戻す行為はその百鬼丸の道行きを追体験してるようにも感じられる。