レコードが発表されたのは1975年。オリジナル・アルバムとしては三枚目にしてグレープ最後の作品となる。前にも書いた通り三枚組の箱入りのものを持ってたので僕が買ったのは1975年よりは何年か後だと思う。ウィキにこのアルバムだけのページがあるので詳細は省く。一応全曲聴き覚えがあった。でもすごく聴き込んでるという訳でもなさそうだ。おそらくレコードからカセットに録音しなかったんだろう。カセットの手軽さに比べればレコードで聴くのはなかなか面倒なのでそれでそれほど聴き込まなかったような気がする。有名な曲としては「無縁坂」とか「縁切寺」とか「朝刊」とかが入っている。でもやはり「フレディもしくは三教街」がすばらしかった。何度聴いても喰らってしまう。この曲はこのアルバムでしか聴いたことがなかったはずなのにそのメロディーも歌詞も鮮明に記憶してるのは高校生のときにも同じように喰らったからだと思う。こういうところの感受性というのは思ったほど年月の影響を受けないのかも知れない。つまりまあ今も昔も感傷的だということだ。それから予想通り吉田正美さん作の二曲もよかった。地味だけど悪くない。さだまさしさんのソロになって初めてのアルバム「帰去来」も借りてみた。二枚目から何枚かは持ってたんだけどこのファーストアルバムはなぜか持ってなかったから。「線香花火」という一曲しか知らなかった。うーんとこれからもあんまり聴かないかも知れない。
「村上春樹ライブラリー」のカフェ「Orange Cat」が学生のスタッフを募集している。いいなあ。うらやましい。学生の頃すでに村上さんのファンだったからもしこのカフェがあってスタッフを募集してたら一も二もなく応募しただろう。喫茶店のバイトもしてたので経験もあるし。「風の歌を聴け」の表紙のモノクロバージョンをプリントしたTシャツも貸与してもらえたらうれしかっただろう。それとは別に早稲田大学は少し前まで校内の清掃員を募集しててちょっと心が動いた。ただ朝がものすごく早いんだよね。そうでなければやってもよかったんだけど。