指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ほこりを払う、いろいろ捨てる。

 寝室の扉のところにつっかえ棒式の棚を設置してそこに衣服のうちのいくつかをかけている。ほとんど着ないものがかかってることには前々から気づいていた。今日は重い腰を上げてそれらを処分することにしたのと同時にほこりをかぶったままのブルックス・ブラザーズのダッフルコートともうひとつ家人のコートをベランダできれいにすることにした。洗濯物があるとほこりをかぶってしまうので干す前の早朝の作業だ。ベストトレッサーという冗談みたいな名前の洋服用のほこり取りを愛用していて(買ってからもう二十年くらい経つかも知れない)それで二枚のコートのほこりを丁寧に払う。家人のものは結構傷んでいて毛玉などもたくさんあるので目立つものは取り除く。ダッフルコートも傷みが目立つ。でも普段遣いなら着られないこともなさそうなのでとりあえずできるだけきれいにする。ほんとはクリーニングに出すべきところなんだろう。でも一部本革が使われていてクリーニングに出すと普通のものより格段に時間がかかる。そろそろ本格的に寒くなるということなので急ぎたい。だからクリーニングに出すのはシーズンが終わってからということにした訳だ。
 それから同じ場所にかかっている衣服のうちもう着ないと思われるものをゴミ袋に放り込む。ほとんどが子供のボタンダウンシャツで長い間かかってたので退色したり黄ばんでしまったりしている。サイズがもう合わないものもある。まとめて捨てる。なんでそんなになるまでほっといたかと言うと家の中のことは家人に任せなきゃという考えが心のどこかにあるからだと思う。僕が口出しや手出しをするのはなんとなく遠慮すべきなんじゃないかという気がしてしまう。でもまあ今回はコートも再生させたし少しは手を入れさせてもらってもいいかなと思う。それに場所を空けた方がいろいろ片付くし。年末に向けて捨てるべきものをもう少し捨てたいと思っている。