指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

昨日の話。

 昨日のバイトは最初は三人態勢だったんだけど11時に一人11時半に一人抜けることになっていた。ただ同じ11時半にもう一人来る予定でなんとか二人態勢に持って行けそうだった。ところがそのもう一人来るという学生バイトの女の子が結構あてにならずもしかしたら来ないこともあり得るという話でそうなると11時半からの二時間は一人で仕事を回さなければならなかった。それで戦々恐々としていたらあっさりその子が来て途中から社員さんの一人も応援に来てくれて割に楽に終わることができた。でもほんとに一人態勢ということになったら会社としてはどう手を打つつもりだったんだろう。ちょっと興味がある。
 今日は高校受験を控えるお母さんと中学でいじめにあって不登校だったという三十代前半の女の子との三人組。二人ともとても元気で明るい。そして親切だ。一緒にいるとなんだか元気が出る。この二人にも名前をつけておこう。坊ちゃんが清に書く手紙みたいに。お母さんはまーさん、女の子はうっちゃんにしておく。まーさんはお子さんと旦那さんが一生懸命解いたという都立入試の数学の過去問を持って来て教えて欲しいと言う。でもそれは難しくて解くのに時間がかかるのでうちの塾では飛ばすようにアドバイスしてる問題だった。なのでそう伝えて納得してもらう。うっちゃんは色白で瞳の色も薄い茶色でとてもきれいだ。持病がある上にいじめにもあって中学生の頃はとても大変だったらしい。通信制の高校を選んでそこでは楽しかったと言うのでよかった。でも中学のときの傷はそう簡単にはなくならない気もする。その割にはとても前向きで明るいので自分なりに相当いろいろ考えてここまで来たんだろうなと思う。まーさんとうっちゃんはとても仲がいい。仕事中もよく二人で一緒に話してる。前にも書いた通りお客さんがいる前ではスタッフ同士の私語は慎むように言われている。でも僕が口出しすることじゃないので黙ってる。ここで僕は基本的には人のことについて黙っている。たとえば学生のバイトの中にはこういう勤務態度でいいんだろうかと首を傾げたくなる子もいる。やらなきゃいけないことをやらないで済ましてるような子もいる。でもいくら年下と言ってもバイトとしてのキャリアは向こうの方が長いし僕が口出しする筋合いのものでもないだろう。と思っている。
 今日の塾は新型コロナの影響で生徒さんのお休みが多く比較的遅い時間の始まりだったのでまたアラームをかけずに昼寝。2時半に寝て4時半くらいまで眠っている。ちょっと疲れが出てるかも知れない。その後は塾で普通に授業。明日はバイトが休みなのでまた西友に行くんだろうな。